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by ruhiginoue

お高くとまった朝日新聞の騎士道精神

 朝日新聞の上品だがお高くとまったような姿勢に、良い感じがしないという人は多い。また、松浦総三という元雑誌記者の老ジャーナリストは、そうした朝日新聞の記者たちとは違った感じのスター記者である本多勝一や筑紫哲也も、優秀だが真に大衆のための働きはできない、と書いていた。特に松浦と本多は親しい間柄であったが。

 ただし、そういう朝日だから、騎士道精神で社会の不平等などを告発する。しょせんは他人事で上から目線という限界はある。だが、大衆と同じ目線だといわゆるルサンチマンでしかないから、自分より弱い者をいじめて気を紛らわすだけになりがちだ。

 それで、下衆な左翼は朝日新聞が嫌いで、産経新聞を愛読している。そういう人たちに出くわした時は意外に思ったが、観察していたら納得であった。
 そんな左翼たちは、お高くとまって理想的な朝日と違って産経には大衆の本音が書かれていて面白いと言う。世の現実が判るという意味ではなく、自らが、今で言うヘイトスピーチのような内容に喜んでいる。安いから産経新聞を買ったうえ、その底辺庶民の僻み根性を意識した内容に共感もしているのだ。

 もともと庶民大衆には、飾らないところと卑しいところがあり、自分は前者だと思っているけど実は後者であることが多く、これは新聞や運動団体にも見事に反映しているのだった。



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by ruhiginoue | 2014-09-02 20:42 | 社会