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by ruhiginoue

僻み根性で右翼ぶるうだつのあがらない人たち

 知人が、以下のような指摘をしていた。
 ネトウヨの特徴は被害者意識の強さだが、リアルな被害ではなく被害妄想に近い。この人たちに向けて「お前たちはサヨクと日教組によって嘘の歴史を教えられてきた被害者だ」というニセの被害者意識を植え付けてきたのが、小林よしのりと右翼論壇だ。元慰安婦や戦争被害者等のリアルな被害よりも、自分たちの「被害」こそ重大だとする。
 
 ただし、この視点から語るとしたら、ネトウヨの発想にも微妙な違いがある。
 まず、その被害者意識の原因は、社会が悪いと言う他罰的傾向は同じであるが、「在特会」など排外主義の市民団体の場合、社会に出てから、自分がうだつの上がらないのは外国人がいるからと責任転嫁するものだ。ところが、小林よしのりや右派メディア論壇とはやや趣が違う。
 
 小林よしのりの場合、社会人として決してエリートではないが、一応は成功している。だから、自分の過去を問題にする。彼には、学校で一応は真面目にやってきたが優等生ではなかった、というコンプレックスがある。これは彼のデビュー作「東大一直線」に見事に反映している。
 ところが、やはり優等生ではないから、英語や数学その他に文句を言うことができず、社会科なら政治的ケチをつけ日教組が悪いと言える、というわけだ。

 そして小林と右派メディアは一緒になって朝日新聞の悪口を言う。なんてことはない、優等生が入る大手新聞社が、そのゆとりから進歩的な態度をとることに対し、左翼偏向した学校教育の中でエリートになった奴らだからダメということによって否定し、自分の劣等コンプレックスを紛らわしているだけだ。
 それで、昔から「文芸春秋社には朝日新聞の入社試験に落ちた奴がいっぱい」という笑い話となる。これは実際にそうだとも言われる。

 ここで問題なのは、うだつのあがらない僻み根性を持つ人たちが、今では政治の世界にまでいることだ。昔と違い、そうした人たちが親の威光や資産によって地位を得てしまう。これが現在の日本の諸悪の根源といっても過言ではない。
 


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by ruhiginoue | 2014-12-23 08:26 | 社会