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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

キースエマーソンとロック系作曲家のオーケストラ

 前回は、平井和正の死と『幻魔大戦』の件で、映画化にキースエマーソンが音楽を提供したことに話が及んだが、その続き。

 『幻魔大戦』のサントラは廃盤となっているらしく、サントラマニアとプログレマニアが今でも求めるので、中古品の相場はやや高めだそうだ。しかし、うちのパソコンにはデーターとして入っている。近所のツタヤにCDがあったからだ。過去のレコードより演奏時間が僅かに長めで、これはレコードに比してCDの音域の広さから、開始の微弱な音まで収録されているからだ。

 キースエマーソンは、インタビューの中で、「あなたが担当した映画音楽のリストにある“ハルマゲドン”とは何ですか」と質問されると「これは“ゲンマタイセン”という日本のアニメで、日本の音楽家と合作というより合成だった」と述べていた。つまり、知名度は高くないということだ。

 それに比べると、受賞した『インフェルノ』は知名度が高く、再版されてもいる。ダリオアルジェント監督の恐怖映画には、イタリアの映画音楽の巨匠エンニオモリコーネなどクラシック系の作曲家が音楽をつける他に、ブログレロック系の音楽であることも多い。
 ファンの中には、アルジェントの作品にはゴブリンのドロドロした音楽が似合っていて、エマーソンの曲では奇麗すぎて合わないと言う人がいる。これは、わかる気もする。
 
 キースエマーソンは、オーケストラを使うことが時々あるが、それをすると金がかかるから、映画の制作費から出してもらえるので映画音楽をやるようになったと言っていたことがある。
 りんけんバンドの照屋林賢は、「ロック系のミュージシャンがオーケストラと共演したがるのはクラシックにコンプレックスがあるから」と喝破していたが、確かに、ロック系のミュージシャンはオーケストレーションになるとクラシック系の人に相談したり依託しているものだ。
 エマーソンもそうで、この点はガーシュインやチャッブリンと同じだ。もちろん佐村河内守よりは細かい所まで書いているだろうが。
 
 しかし、星勝(この人は「まさる」じゃなく「かつ」らしい)は、バンド上がりの作曲家で専門教育を受けていないのに、編曲も指揮もやってしまう。どうやっているのかと不思議だったが、機会があってレコード会社のプロデューサーに訊いたら、演奏のさい、演奏家たちに率直に質問して教えてもらっているそうだ。
 ところが小室哲哉は映画音楽で自分が作った曲をオーケストラ用に編曲してもらうと、録音セッションのさい管弦楽技法を知らないくせに口を出して嫌がられたらしい。
  
 というわけで、考えや、やり方は、色々というわけだ。


 おことわり
 操作を間違えたようで、そのため一部の消えてしまった記事を再掲しました。
 コメントが二件寄せられていたけど、後のほうが読めませんでした。
 コメントしてくださった方にお詫びします。

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by ruhiginoue | 2015-01-23 17:08 | 音楽