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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

226事件と朝日新聞

 戦前の軍隊叛乱事件は515事件と226事件だが、両者は性質が異なり、「515」はテロ事件で「226」はクーデター未遂事件だった。
 515は反乱兵が大臣など要人を殺害し、対して226は組織的に政治の要所を制圧しようとした。そのさい情報を遮断するため朝日新聞社も襲撃し、印刷機に砂をかけて発行できなくした。

 それにしても、公的機関ではない新聞社が狙われ、しかも朝日新聞社というのはなぜか。これは、朝日新聞が政府系と看做されていたからで、実際に内容も組織も国策新聞であったという指摘がある。
 なのに、この事件を朝日新聞社は、軍国主義勢力に迫害され闘ったということにして、宣伝に利用したのだった。

 だから、よく、朝日新聞の報道と論調が左寄りだと言う人がいて、これに対し、ちゃんと読めばちっともそうじゃく、それどころか保守的だと否定する人がいるけれど、これは戦後に朝日新聞社が「226」を実態とは異なる宣伝に利用したことから始まっている。

 そして、批判する自信のない人ばかりが日本のマスコミに多く、自信があるとしても、せいぜい(朝日新聞と同様に落ち目ではあるが)NHKと岩波書店くらいで、だからそれ以外は権力にすり寄る形でしか批判ができない。
 すると、日本の政府は政権交代した一時期を除けば一貫して右派だから、それにすりよって悪口を言うと当然「朝日は左だ」と非難することになる。だから本当に「左」なのかという実質は無関係なのだ。
 それだから当然に、もし左派の政権下だったら、それにすりよって、今「朝日は左だ」と言ってるのと同じ人たちが「朝日は右だ」と非難するだろう。

 というわけなので、そもそも僻みで悪口を言うことが情けないことであるうえ、自信のなさから強者に媚びたうえで中身などそっちのけの罵声を浴びせる嫌らしさと卑屈さは、同類の人たちには受入れられても、それ以外の普通の人たちには嫌悪感しか与えない。

 だから朝日新聞への悪口は、そのほとんどが実態を伴っていないうえ、不愉快で無力なのである。



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by ruhiginoue | 2015-02-26 08:05 | 社会