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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

カンニングが個人の不正ではすまないわけ

 インドの学校で、生徒のカンニングに友人や家族が協力していると国際的な話題になっている。不正であるが、学歴社会のため、本人の実力ではなく試験がすべてということになってしまったからだという。
 
 こういうことがあるから、カンニングは個人の不正ではなく社会の歪みとして語られるわけだ。
 例えば、甲子園に行く常連の学校では、野球部の生徒はみんなカンニングして、先生も見て見ぬふりして、誰も咎めないと、野球名門校を出た親類が言っていた。野球の練習ばかりだから、カンニングでもしないと試験できるわけないでしょう、ということで。

 また、同級生の出た某大学では、試験中に堂々と回答を書いた紙が回ってきて、それを写すからみんな満点なのだそうだ。そこは平均的な私立大学より学費が高めで、入るのも出るのも楽である。

 この話をきいて、なるほど納得であった。入るのも出るのも楽な私立大学を出た同級生は、休日に予習するということが想像を絶することだったのだ。
 休日に予習していると、電話かかってきて遊びに行こうと誘うが、今度、語学で翻訳を当てられるから今日はダメだと言っても、答えを書いた紙が試験中に回ってくる大学に行ってる同級生には、その意味がまったく理解できないということだ。

 このように、勉強しなくても金で卒業させてくれる大学を出た同級生だが、就職はすんなり決まった。そういう私大に親が行かせてくれる家庭の出身者だから、親が身元保証人として安心、などにより。
 一方、努力したことを認めて欲しくて「うちが貧乏で新聞配達しながら卒業しました」などと言う人は、「えらいねー」とだけ言われ、二日後に履歴書を送り返されるそうで、実際にその悔しい思い出を語る人から直接聞いたことがある。

 こういうことをしていると、社会とか国とかは、少しずつだが確実に衰退するはずだ。
 

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by ruhiginoue | 2015-03-29 13:59 | 雑感