人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

「闇サイト事件」の教訓を伝えないマスコミ

 「闇サイト」と呼ばれるインターネットウエッブサイトで知り合った三人組が共謀して強盗殺人事件を起こしたため「闇サイト事件」と報じられた事件で、死刑判決を受けていた首謀者の刑が執行されたそうだ。

 この事件から得られた貴重な教訓をマスコミが報道しないので、困ったものだ。
 
 最初は、似たような犯行が相次ぐかと「闇サイト」に不安を抱いた人が多かった。だが実際には、暴力団やテロ組織とは違い、しょせん闇サイトで俄かに知り合った仲間だったので、簡単に仲間割れして捕まり、首謀者は死刑になった。
 この部分を、マスコミは強調して報道し、模倣を防ぐべきだった。
 
 また、共犯者が自首して主犯も逮捕され、さらなる犯行が防止されたから、共犯者は減刑となった。
 なのに自首しても死刑では、今後、犯罪者が自首しなくなり、犯行を重ねたり逃亡したりしてしまう。
 しかし遺族は自分の憎しみに凝り固まり、共犯者まで死刑にすることを望み、そのための署名運動までした。自分の家族と同じような犠牲者が出たり、自分と同じように悲しむ遺族が出たりするのを防ぐことにまで思い至らない。
 しかも、死刑の署名とは、権力に人を殺せと数の力で求めるということで、これがまかり通ったら闇サイトよりはるかにヤバいことになる。
 つまり、遺族感情の危険性が露呈したということだ。なのに、遺族の感情を情緒的に伝えるばかりの報道だ。

 こんな報道ばかりになるのは、もちろん受け狙いしか考えていないからとか、事件を政治的に利用したがる人に媚びているとか、そういう疑いも持てるが、それ以前に、合理的に考えることが出来ない記者が少なくないからだろう。





ブログランキング・にほんブログ村へ
by ruhiginoue | 2015-06-27 22:14 | 司法