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by ruhiginoue

インテリというだけで邪魔なナチと安倍内閣

 文部科学大臣の「歴史や哲学等の人文科学等の学部は社会的要請が低いから組織廃止やもっと社会に役立つ分野へ転換せよ」という通知で思い出した。
 アカデミー賞をさらって話題だったスピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』に、こんな場面がある。ナチが強制収容所でユダヤ人を強制労働させるにあたり役に立つかを分類し、役立たずとされた人が「私は歴史と哲学の教師なのに」と怒り嘆く。
 つまり、安部内閣の発想はナチの強制収容所と同じということだ。

 また『シンドラーのリスト』には、理科系だから役に立つと自ら売り込んで殺されたユダヤ人女性も描かれていた。大学で建築を専攻したから役立つけれど、収容所長としては、自分より勉強ができる奴が憎かったわけだ。
 お坊ちゃん私大卒の大臣たちが、国立出を憎み、既に独立行政法人となっているはずなのに、学部廃止や日の丸と君が代をやれと指図するのと同じ僻みだ。

 同じ題材が含まれるパクラ監督の映画『ソフィーの選択』では、ソフィーの父と夫が学者で、ナチを批判したから殺されたと嘘を言っていた。実はユダヤ人嫌いでナチを熱烈支持していた。しかしインテリというだけで、いずれ邪魔になるかもしれないと、殺されたのだった。
 
 この映画を最初に見た時、ナチが理不尽なことをしているうちに極端なことまでしたとしか思わなかった。
 しかし、ちょうど、安倍内閣が強行採決した法案は、御用学者と呼ばれている人にまで、国会に呼んで意見を訊いたら憲法違反だと指摘されてしまったし、そんな法案を無理に成立させようとするので、これまで改憲論者として有名だった慶応の名誉教授も激怒し、自民党を猛烈に批判している。
 だから、知識がある者は、それまで好都合でも場合によっては不都合になるので、最初から邪魔にするということが、今ではよくわかる。

 上記の映画だが、どちらも音楽が印象的だった。『シンドラー』はジョン ウイリアムズがアカデミー賞で、バイオリンソロがイツァーク パールマンだった。
 『ソフィー』はマービン ハムリッシュ。
 どちらも映画音楽の名作曲家。
 
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by ruhiginoue | 2015-07-16 23:16 | 学術 | Trackback | Comments(0)