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by ruhiginoue

裁判における闘い方の流儀

 このところ問題にしている板橋区の職員だった阿部宣男氏と松崎いたる共産党区議の裁判には、「薬害エイズ」の裁判と共通する部分がある。

 この構造薬害事件の国賠訴訟および加害医師の刑事裁判を熱心に応援していた小林よしのりが、その直後から極右に転向した原因の一つとしてよく言われることは、薬害被害者の広告塔である川田龍平を共産党の手先だと思い込んで喧嘩別れした、という程度の下らない動機であろう、ということだ。
 しかも、安部英医師は感染の危険を知りながら非加熱製剤を使った、と悪の権化のように小林は描いたが、これは安部医師から訴えられた櫻井よしこの出世作『エイズ犯罪血友病患者の悲劇』ともども完全に否定されている。

 この、小林よしのり、櫻井よしこ、と同じなのが、今訴えられている日本共産党の松崎いたる板橋区議である。仮に清廉潔白ではない相手を批判するにしても、悪意を持ってやったと明確な根拠もなく憶測で決めつければ、別の話になってしまうからだ。

 さて、松崎いたる区議によると、SNSの発言も含め一連のことは個人ではなく日本共産党の議員としての活動であるそうだ。現に板橋区に於いては党を代表して発言し、また福島に視察に行って来たばかりである。

 だから、もし自分が原告の阿部宣男氏の立場なら、松崎いたる区議と日本共産党の「共同不法行為」として連帯責任を問い両者を被告にするだろう。
 そして、「仮に、批判されて当然の間違いが自分にあって反省しなければならないとしても、それを悪意によるものと決めつけて良いことにはならないし、また、議員の立場から周囲の支持者を煽動して政治的に個人を吊るし上げるとは、まるで中国の文化大革命のようである」と主張し、日本共産党の体質を厳しく糾弾するだろう。
 このほうが社会的インパクトがあるし、党内では松崎区議の品位を欠いた言動が問題にされるはずだ。そんな良識が日本共産党に存在しなかったとしても、迷惑がりはするはずだ。

 なので、原告がどう考えているかは不明だが、少なくとも自分ならそのように訴える。そうすれば、運良く日本共産党に非好意的な裁判官に当たるかもしれないし、運悪く敗訴したとしても、松崎いたる区議と日本共産党板橋区議団に社会的打撃を与えられる。
 これは日本共産党が憎いからではなく、もともと政治的裁判とは、そうやるものだからだ。

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by ruhiginoue | 2015-09-11 12:16 | 司法