ソ連や中国の轍を踏む日本共産党一部の動き
2015年 09月 17日
日本共産党の一部に「ニセ科学追放」を叫んでいる人たちがいるけれど、その勝手に悦に入っている態度からすると「日本共産党ならではのエセ同和追及」と同じ感覚があるようだ。
「EM菌などのニセ科学の蔓延は問題なので、日本共産党の松崎いたる議員や、小川淳也議員のような、ニセ科学問題を追及してくださる方を応援しましょう」と言う人たちがいて、こう言われて名前が出た議員は大喜びしている。
こういう批判ができるのは、共産主義で科学的社会主義で唯物法的弁証法によってたつ日本共産党だからこそだと、当の議員は悦に入りながら語っている。
しかし、学術的分野に政治家が口を出すことは非常に危険である。現にソ連と中国がこれで大失敗をしている。
ソ連では、政治家に取り入った者が気に入らない者を排除するために疑似科学というレッテル貼りで迫害した。例えば、ロシアのような寒冷地でも育つ農作物を作るために品種改良しようという提案に対し、「それはニセ科学だ。なぜなら遺伝学でナチスの思想だからだ」と難癖をつけた「農学者」がいて、「種子を氷付けにしておけば寒さに耐久性ができる」と荒唐無稽な説を唱えた。このほうがよほどニセ科学だろう。
ところが、そのさい「遺伝ではなく環境によって変化するというマルクスの思想とも合致する」というまさに「木と竹を繋いだ」論法に、ソ連共産党の政治家はまるめこまれてしまった。そして農業が大失敗する一因になった。
これは、もちろん後から間違いだということになり、問題になった。しかし、こんなことがあったため、経済的に大損害だったうえ、研究も政治的批判を恐れて萎縮させられてしまった。つまり国の発展が色々な意味で妨げられたのだ。
中国でも、前に述べたとおり文化大革命の当時に問題があった。
また、最近では「法輪功」が騒動になっている。これは世界中で抗議行動があり、日本でも、中国政府を批判している中国人の街頭宣伝を見た人が少なからずいるだろう。
ただし、法輪功なるもを如何わしいと感じる人も多いし、その気功の効果もわからない。だから、それに頼り医療を受けなくなる人が増えて病気が悪化した人が続出し、社会に有害であるという中国政府の言い分も、それが事実なら一理ある。
それでも、政府をあげて取り締まることは適切なのか。権力がどこまでやっていいのか。そういう問題がある。
だから、日本共産党の一部が熱心なニセ科学追放運動にも、違和感と危険を覚える。問題があるなら、あくまで学術的見地から批判や議論を行うべきで、政治が介入するべきではない。
特に、日本共産党系の新日本出版社が「ニセ科学批判」の本を出して著者の記念講演を行い、共産党を代表してニセ科学を追及しているという議員がそれについて発言するというのは尋常ではない。
この著者である左巻健男という人は、自分と見解の異なる人たちに対して実名をあげて仲間内だけで悪口を言い、そこには事実誤認も指摘されている。このお仲間の一人である菊池誠という人の嫌らしさは言うまでもなく、同業者からも間違いを散々指摘されている。
ところが、この人たちに全面共感して他は否定の松崎いたる区議は、ニセ科学批判の名を借りて人身攻撃におよび、そのため訴えられて裁判の係争中である。これについて、SNSに虚偽を書いたことをとがめられると、共産党盲従者らをけしかけて文化大革命での紅衛兵よろしく攻撃させ、都合が悪くなると密かに自発言は削除するという卑劣な行動をとった。
そもそもこの区議は、自然科学を知らないために、信奉する社会科学との牽強付会をされると飛びつくという、先のソ連の例と酷似した態度であるから痛々しい。
こうした現実から、科学論争とは別にして、日本共産党の一部で行われているニセ科学批判の動きとは学術を隠れ蓑にした政治であり、危うさをはらんでいると危惧せざるを得ない。
これをわかっている共産党員がいることも知っているが、わからない人ほど妙に威勢がいいものである。そして政党として社会への影響もある。それで、外部からも問題にしなければならなくなるのだ。
「EM菌などのニセ科学の蔓延は問題なので、日本共産党の松崎いたる議員や、小川淳也議員のような、ニセ科学問題を追及してくださる方を応援しましょう」と言う人たちがいて、こう言われて名前が出た議員は大喜びしている。
こういう批判ができるのは、共産主義で科学的社会主義で唯物法的弁証法によってたつ日本共産党だからこそだと、当の議員は悦に入りながら語っている。
しかし、学術的分野に政治家が口を出すことは非常に危険である。現にソ連と中国がこれで大失敗をしている。
ソ連では、政治家に取り入った者が気に入らない者を排除するために疑似科学というレッテル貼りで迫害した。例えば、ロシアのような寒冷地でも育つ農作物を作るために品種改良しようという提案に対し、「それはニセ科学だ。なぜなら遺伝学でナチスの思想だからだ」と難癖をつけた「農学者」がいて、「種子を氷付けにしておけば寒さに耐久性ができる」と荒唐無稽な説を唱えた。このほうがよほどニセ科学だろう。
ところが、そのさい「遺伝ではなく環境によって変化するというマルクスの思想とも合致する」というまさに「木と竹を繋いだ」論法に、ソ連共産党の政治家はまるめこまれてしまった。そして農業が大失敗する一因になった。
これは、もちろん後から間違いだということになり、問題になった。しかし、こんなことがあったため、経済的に大損害だったうえ、研究も政治的批判を恐れて萎縮させられてしまった。つまり国の発展が色々な意味で妨げられたのだ。
中国でも、前に述べたとおり文化大革命の当時に問題があった。
また、最近では「法輪功」が騒動になっている。これは世界中で抗議行動があり、日本でも、中国政府を批判している中国人の街頭宣伝を見た人が少なからずいるだろう。
ただし、法輪功なるもを如何わしいと感じる人も多いし、その気功の効果もわからない。だから、それに頼り医療を受けなくなる人が増えて病気が悪化した人が続出し、社会に有害であるという中国政府の言い分も、それが事実なら一理ある。
それでも、政府をあげて取り締まることは適切なのか。権力がどこまでやっていいのか。そういう問題がある。
だから、日本共産党の一部が熱心なニセ科学追放運動にも、違和感と危険を覚える。問題があるなら、あくまで学術的見地から批判や議論を行うべきで、政治が介入するべきではない。
特に、日本共産党系の新日本出版社が「ニセ科学批判」の本を出して著者の記念講演を行い、共産党を代表してニセ科学を追及しているという議員がそれについて発言するというのは尋常ではない。
この著者である左巻健男という人は、自分と見解の異なる人たちに対して実名をあげて仲間内だけで悪口を言い、そこには事実誤認も指摘されている。このお仲間の一人である菊池誠という人の嫌らしさは言うまでもなく、同業者からも間違いを散々指摘されている。
ところが、この人たちに全面共感して他は否定の松崎いたる区議は、ニセ科学批判の名を借りて人身攻撃におよび、そのため訴えられて裁判の係争中である。これについて、SNSに虚偽を書いたことをとがめられると、共産党盲従者らをけしかけて文化大革命での紅衛兵よろしく攻撃させ、都合が悪くなると密かに自発言は削除するという卑劣な行動をとった。
そもそもこの区議は、自然科学を知らないために、信奉する社会科学との牽強付会をされると飛びつくという、先のソ連の例と酷似した態度であるから痛々しい。
こうした現実から、科学論争とは別にして、日本共産党の一部で行われているニセ科学批判の動きとは学術を隠れ蓑にした政治であり、危うさをはらんでいると危惧せざるを得ない。
これをわかっている共産党員がいることも知っているが、わからない人ほど妙に威勢がいいものである。そして政党として社会への影響もある。それで、外部からも問題にしなければならなくなるのだ。
by ruhiginoue
| 2015-09-17 08:46
| 政治