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by ruhiginoue

キーシンは昔なかなか美少年だった

 FMでピアノ曲を放送してるのを聴いていたら、演奏はキーシンだと言っていた。彼は今でも第一線で活躍していて、意識していなくても実によく聴く。
 彼は八十年代後半の十四歳の時に「神童」と騒がれて注目されたが、演奏会を開くため来日したさい日本のマスコミのインタビューで神童と呼ばれていることについて問われると否定したが、それは謙遜ではなく「ぼくはもう子供じゃない」だった。生意気でなかなか良いとも思ったが、よく考えると、彼としてはあくまで演奏で評価してほしいということだったのではないか。
 なぜなら、彼はなかなかの美少年だったので、そこに目をつけた日本のレコード会社がアイドルのように扱ったから、これに反発したと思えるからだ。

 その当時、日本ではブーニン人気で沸いていて、十九歳だがチョビ髭を生やしているユーモラスな風貌も受けてアイドル扱いだったが、そこへキーシンが登場すると、演奏を聴いた人がみな、キーシンのほうがずっと上手だと言い、しかもずっと容姿端麗だと話題になったのだった。
 その後、ブーニンは夜中にピアノを弾いて迷惑がられアパートから退去させられてしまい、外貨をたくさん稼いだのにソ連当局が冷遇していると不満を言って亡命してしまった。このとき実は母親のことで事情があったというのが本音だったようで、「ブーニンのマザコン亡命」とマスメディアに揶揄されてもいた。
 これについてキーシンは、深夜に弾くのが悪いと批判していたが、キーシンはブーニンと違いソ連当局から厚遇されていて、一戸建ての自宅をあてがわれていたらしい。それだけ実力に差があって、ブーニンは日本だけでアイドルとして大人気だった。
 だから、その後、ブーニンは海外ではリサイタルに出演しても前座扱いで、一方キーシンは国際的なスターとして活躍するということだったようだ。ただ、あの当時から、変にアイドル扱いしてはブーニンにとってもよくないという指摘が日本でもあり、もっとしっかりしていたキーシンは自ら否定して見せたということではなかったか。

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by ruhiginoue | 2015-11-14 18:30 | 音楽