「此木以不材得終其天年」の意味は
2015年 12月 02日
高校でやる漢文に出てくる「此木以不材得終其天年」は、書き下し文にすると「この木不材なるを以て其の天年を終ふるを得たり」で、現代語訳すると「この木は材木にならないので寿命を全うすることができる」となる。
続いて、鳴く鳥と鳴かない鳥とでは、どちらかを殺すとしたら鳴かない鳥の方だと説くが、これを聞いた人は、役に立つものと役立たずと、いったいどっちを生かすべきなんだという疑問を呈する。そういう話だ。
これについてはいろいろな解釈とか説があるけれど、高校の授業に出てきた時、「真っ直ぐでない木は材木にならないけれど、そのおかげで伐られずにすむ。だから人間も、素直であることは良いことのように言われているけれど、実は命とりになるぞ」という戒めだろうと思った。従順でないため就職できなくても過労死しないし、軍隊でも戦死しない。
なるほどなあと感心していた。
ところが、教師から怒られてしまった。そんな斜めから見るような発想をしてはいけないと言う。しかし、そうでなければ哲学として語る意味がないし、読んで解釈する面白さがなくなってしまう。
これは一例で、そんな面白くないどころか面白さを抑圧される授業だから、退屈を通り越して苦痛だった。それなら、とにかく返り点と置き字と再読文字というように受験に特化してくれたほうがまだいいのだが、それはしないで薄く表面の字面をなぞる話を、訓話めいた調子で説かれてしまう。
それでも、授業がつまらないだけなら我慢すればいいが、この教師は担任でもあり、生き方についてまで、言いなりの流されっぱなしであれという考えを押しつけられるから、これだけでもノイローゼになりそうだった。
しかし、同じ組だった同級生はこう言う。
「あの先生には感謝しなければいけないんだ。そうしたご指導があったお陰様で、今こうして可もなく不可もなく平凡で幸せな人生を送っているのだから」
「人生いろいろ」ってことだろう。


続いて、鳴く鳥と鳴かない鳥とでは、どちらかを殺すとしたら鳴かない鳥の方だと説くが、これを聞いた人は、役に立つものと役立たずと、いったいどっちを生かすべきなんだという疑問を呈する。そういう話だ。
これについてはいろいろな解釈とか説があるけれど、高校の授業に出てきた時、「真っ直ぐでない木は材木にならないけれど、そのおかげで伐られずにすむ。だから人間も、素直であることは良いことのように言われているけれど、実は命とりになるぞ」という戒めだろうと思った。従順でないため就職できなくても過労死しないし、軍隊でも戦死しない。
なるほどなあと感心していた。
ところが、教師から怒られてしまった。そんな斜めから見るような発想をしてはいけないと言う。しかし、そうでなければ哲学として語る意味がないし、読んで解釈する面白さがなくなってしまう。
これは一例で、そんな面白くないどころか面白さを抑圧される授業だから、退屈を通り越して苦痛だった。それなら、とにかく返り点と置き字と再読文字というように受験に特化してくれたほうがまだいいのだが、それはしないで薄く表面の字面をなぞる話を、訓話めいた調子で説かれてしまう。
それでも、授業がつまらないだけなら我慢すればいいが、この教師は担任でもあり、生き方についてまで、言いなりの流されっぱなしであれという考えを押しつけられるから、これだけでもノイローゼになりそうだった。
しかし、同じ組だった同級生はこう言う。
「あの先生には感謝しなければいけないんだ。そうしたご指導があったお陰様で、今こうして可もなく不可もなく平凡で幸せな人生を送っているのだから」
「人生いろいろ」ってことだろう。

by ruhiginoue
| 2015-12-02 17:52
| 文学





