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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

非正規雇用が横行したままの一因

 うちが貧乏であるため、親に頼らず働きながら大学まで出た息子に、その両親はダメな子だと貶した。
 そんなダメな長男と比べて、その妹の長女はエライと言う。長男と違い、長女は遊んでばかりで、その結果、派遣社員となった。この非正規雇用は、社会問題になっていることだ。
 ところが、この意味がその両親にはサッパリ理解できなかった。その挙句に、長男よりも長女の勤めている会社のほうが大手であるから、そんなところで働いていて、それも遊んでばかりで学歴もないのに凄いと言う。
 
 その後、長男のところには、長女が借りている部屋の大家から、家賃滞納の苦情で電話が何度か来た。転居した複数のところで、それぞれ家賃を滞納しているというのだから呆れるが、電話がかかってくるのは連絡先として勝手に書類に記入されたからで、実に困ったことである。
 まずは本人に連絡するものだが、自宅にいなければ勤務先ということになるけれど、派遣だから一定しておらず、職場に電話した時にはもうそこにいないということだ。このような迷惑をかけられて、親からは、無茶苦茶な社会認識に基づいて、親が原因で苦労したのに貶される。家族から踏んだり蹴ったりである。

 こういう話が、冗談ではなく、ほんとうにあった。もちろん極端に程度の低い例だろうが、そこまでではなくても、問題の深刻さを十分に認識していない人が少なくないから、相変わらずどころか悪化の一途なのだろう。

 よく、貧しい人には頭の悪い人が多いといわれる。貧乏な学者や芸術家ではなく、知的障害でもない。無知蒙昧に近いところもあるが、それとも少し違う。これは世代を超えて引き継がれ、貧困が再生産されてしまう。
 こういうのは、なんと定義づけたら良いのだろうか。


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by ruhiginoue | 2016-01-03 07:24 | 社会