ドラマ『ケイゾク』の本について
2016年 03月 03日
俳優の渡部篤郎が親密であった中谷美紀と別れてその後にどうしたかという芸能報道があった。
この二人が共演していた人気ドラマ『ケイゾク』に関する出版で、テレビ局が出版社に抗議してきた「事件」がある。事件ということは裁判沙汰というわけだ。
これは和解になったから抗議の事実は内密にということだったので、その本に自分も関与していたが何も説明しなかった。しかし、内密にと言っていた出版社のほうからSNSで話題にし公然化したことと、そのさい出版社側に誤解があることも判ったので、こちらからも説明すべきであろう。
その出版社で同書の担当であった社員と、他の社員とで対立と齟齬があるため誤解が生じたらしいが、この本は企画の段階で社内に反対があり、それを担当の者が押し切る結果だったようだ。
そうして発行したところ結構な売れ方だったのだが、テレビ局から抗議の文書が内容証明で送られてきた。著作権侵害だということだった。
その書面を読むと、ドラマのあらすじを「梗概」の題目で説明している部分が小説の形となっているので、単に説明しているのではなく小説化(ノベライズ)であり、著作権法上の「翻案」に当たるから、これを無断で行ったのは著作権侵害であるということだった。
これを書いた人が言うには、出版社のほうから依頼があってその通りに書いたもので、それがどんな形で本に載るのか知らなかったから、問題が生じて抗議が来ても出版社の責任だ、とのこと。事実関係はそのとおりだった。
そして、裁判官も著作権侵害になりうると指摘したので、出版社は利益の一部をテレビ局に支払うことで和解した、という次第だった。
この本と自分はどう関係があるのかと言うと、一部で使われていた文を書いていて、原稿料も受け取っていた。
しかし、問題になった部分は別人が書いたものであり、その人さえも出版社に依頼されたとおりに書いただけだと言うのだから、あくまで出版社の責任であり、実際に出版社だけで解決した。
ところが、その出版社内で担当者とは対立関係にある人から公然と非難されてしまった。外注なのに、それに関与しただけでも悪いというのは非常識だ。おそらく、同僚の仕事の実態を知らなかったのだろう。当時、労使紛争により社内が険悪だったそうだから。
ということで、いちおう説明しておくべきだということになったのだが、同様の誤解は他の人からもされたことがある。
同出版社は、前に『センチメンタルグラフティー』(略して『チングラ』)や『新世紀エヴァンゲリヲン』の本も無断で出していて、ヒット作に便乗した商売だという批判を受けていた。批評や解説を複数人に依頼し、それらを集めて本にまとめるという手法だ。
そして、『チングラ』の関係者が、同出版社を批判することをSNSに書き、そのさい『ケイゾク』のことがあったので、こちらまで混同されていた。それで申し入れしたところ、誤解がないように説明を付け加えてくれた。
そのさい同氏は『チングラ』は関係者の一人として、『エヴァ』はファンの一人として、その内容に憤っていると述べていた。苦労して製作した甲斐あってヒットしたら、そこに便乗されてしまう。そういうことは良くあるが、それにしてもひどすぎるということだった。
それぞれの言い分はあるだろうが、こちらとしてはまず事実は正しく踏まえてもらいたい、ということに尽きる。
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この二人が共演していた人気ドラマ『ケイゾク』に関する出版で、テレビ局が出版社に抗議してきた「事件」がある。事件ということは裁判沙汰というわけだ。
これは和解になったから抗議の事実は内密にということだったので、その本に自分も関与していたが何も説明しなかった。しかし、内密にと言っていた出版社のほうからSNSで話題にし公然化したことと、そのさい出版社側に誤解があることも判ったので、こちらからも説明すべきであろう。
その出版社で同書の担当であった社員と、他の社員とで対立と齟齬があるため誤解が生じたらしいが、この本は企画の段階で社内に反対があり、それを担当の者が押し切る結果だったようだ。
そうして発行したところ結構な売れ方だったのだが、テレビ局から抗議の文書が内容証明で送られてきた。著作権侵害だということだった。
その書面を読むと、ドラマのあらすじを「梗概」の題目で説明している部分が小説の形となっているので、単に説明しているのではなく小説化(ノベライズ)であり、著作権法上の「翻案」に当たるから、これを無断で行ったのは著作権侵害であるということだった。
これを書いた人が言うには、出版社のほうから依頼があってその通りに書いたもので、それがどんな形で本に載るのか知らなかったから、問題が生じて抗議が来ても出版社の責任だ、とのこと。事実関係はそのとおりだった。
そして、裁判官も著作権侵害になりうると指摘したので、出版社は利益の一部をテレビ局に支払うことで和解した、という次第だった。
この本と自分はどう関係があるのかと言うと、一部で使われていた文を書いていて、原稿料も受け取っていた。
しかし、問題になった部分は別人が書いたものであり、その人さえも出版社に依頼されたとおりに書いただけだと言うのだから、あくまで出版社の責任であり、実際に出版社だけで解決した。
ところが、その出版社内で担当者とは対立関係にある人から公然と非難されてしまった。外注なのに、それに関与しただけでも悪いというのは非常識だ。おそらく、同僚の仕事の実態を知らなかったのだろう。当時、労使紛争により社内が険悪だったそうだから。
ということで、いちおう説明しておくべきだということになったのだが、同様の誤解は他の人からもされたことがある。
同出版社は、前に『センチメンタルグラフティー』(略して『チングラ』)や『新世紀エヴァンゲリヲン』の本も無断で出していて、ヒット作に便乗した商売だという批判を受けていた。批評や解説を複数人に依頼し、それらを集めて本にまとめるという手法だ。
そして、『チングラ』の関係者が、同出版社を批判することをSNSに書き、そのさい『ケイゾク』のことがあったので、こちらまで混同されていた。それで申し入れしたところ、誤解がないように説明を付け加えてくれた。
そのさい同氏は『チングラ』は関係者の一人として、『エヴァ』はファンの一人として、その内容に憤っていると述べていた。苦労して製作した甲斐あってヒットしたら、そこに便乗されてしまう。そういうことは良くあるが、それにしてもひどすぎるということだった。
それぞれの言い分はあるだろうが、こちらとしてはまず事実は正しく踏まえてもらいたい、ということに尽きる。
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by ruhiginoue
| 2016-03-03 17:30
| 雑感