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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

障害者を抹殺する「神聖なる義務」ということか

 相模原の福祉施設での殺傷事件、犯人は障害者の抹殺が意図と述べたそうだ。
 それで多くの人がナチを連想したようだ。SF小説『銀河英雄伝説』で、ナチの真似をして身障者抹殺をした独裁者が劣悪遺伝子排除は「神聖なる義務」と宣うが、これは週刊文春で渡部昇一上智大学教授がナチの「功績」を説いた文の題名だから、おそらく作者の田中芳樹は皮肉ったのだろう。
 
 今、渡部は極右総合月刊誌『WILL』の常連であるが、かつてナチの功績と障害者が生まれる劣悪遺伝子の抹殺を説いたことで、障害者団体だけでなく、朝日新聞で妹が身障者の本多勝一記者から、週刊朝日では野坂昭如から、批判されて逆恨みしていた。それからというもの朝日新聞の悪口を右翼に迎合して盛んに言い始めたという次第だ。

  そして、三宅洋平の「障害を持つ子を産んだ人も、そのことを反省しつつ」という発言が批判されているが、この源流は渡部昇一が説いた「ナチの功績」「劣悪遺伝子を持つ人は子孫を残さないようにして社会に迷惑をかけないようにする神聖なる義務がある」だろう。
 さらに、 この、障害児を産んだ親を非難する三宅洋平と渡部昇一の発言には同じ趣旨の問題があるという指摘について、三宅洋平は後から説明をしていると擁護する人もいたが、その弁解の内容はまさに渡部昇一が問題になった後から右翼雑誌で「朝日新聞に批判されたが…」と弁解したうえ逆ギレしている内容と趣旨が完全に同じである。
 どちらも、生まれてしまった障害児は仕方ないが、そもそもそのような子供は生まれないようにしなければならないのだから、そんな子供を作った親には落ち度があるという趣旨だ。ここに様々な問題が指摘されているのに、啓発しようとしたというのは言い訳である。

 このような人たちが相当の幅を利かせていることも、殺傷事件も、あくまで社会の表面に浮かび上がった現象であり、もとになっているのは日本の社会にある障害者蔑視の発想である。

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by ruhiginoue | 2016-07-27 22:25 | 社会