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by ruhiginoue

貧困に関して日本と韓国の感覚と民度

 前に韓国で、貧しい家の女の子がマスコミに取り上げられたら、全国から同情の寄付金が寄せられ、そのお母さんは「取材を受けたのは社会制度について訴えるためで、寄付金が欲しいからではありません」と政府に改革を求め寄付金は辞退したということがある。

 ところが日本では、厳しい生活で進学を諦める人というよくある問題について取材を受けた女の子が叩かれ、国会議員がテレビ局に苦情を言った。

 これについて、韓国のほうが人情味があるとか、日本が残忍すぎるとか、そういふうに考える人たちがいて、これはもっともだろうが、日本より韓国は「民度」が高いと言う人もいて、これはちょっと違うと言わざるを得ない。

 その、韓国の貧しい家庭のお母さんが言う通り、貧しいこと自体は自分で努力していくし、社会制度について改善をしてほしいのでマスコミの取材を受けたのだから、同情されて寄付金を集めるのが目的ではなかった。
 
 ほかにも、結構前になるが日本でもマスコミで紹介された韓国の貧困の話で、5人(6人だったかも)姉妹が、貧乏の子だくさんであるため殺鼠剤か何かの毒薬をみんなで飲む自殺未遂事件があった。これが報道されると、韓国全土から同情の寄付金が寄せられた。

 しかし、その家庭は確かに貧乏の子だくさんだったが、何とか生活していた。なのに娘たちが自殺を図ったのは、その下に弟がいて、その弟が両親にとって大事だから自分たちは邪魔で、自分たちがいなければこんなに貧乏ではないと娘たちは考えたのだ。

 その両親は、跡取り息子が欲しくて、男の子が生まれるまで何人でも子供を作ろうとしていた。そしてなかなか男の子が生まれず女の子ばかり続き、やっと男の子が生まれて喜んでいた。だから5人姉妹の下に弟がいて、貧乏の子だくさんで、大事なのは息子という親の態度から、姉妹は死のうと考えたのだった。
 つまり、韓国に根強い男尊女卑が原因だった。最近では胎内を透かして見て性別が早くに判り、しかもその機器は安価なのでよく普及しているから、女の子だと中絶してしまうことがある。
 
 こういうことを社会問題として見ずに、貧しい可哀想な人と同情してお金を送る人ばかり韓国に居たというわけだ。こうなると日本の「24時間テレビ」と同じである。
 もっとも、「24時間テレビ」も昔は今は亡き大橋巨泉氏が司会をしていた時、最後に「政府や自民党のみなさん見ていますか。子供が1円玉を集めて寄付しにきたりしているけど、ほんとうは政治の役目なんですよ」と言って締めくくったことは語り草だが、それから退行しているわけだ。

 こういうことだから、日本に残忍さが幅を利かせていることは確かだが、そうではない韓国でも民度という点では如何かということになり、これらは問題が別であるということだ。


 



 


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by ruhiginoue | 2016-08-26 21:09 | 国際