「稲田朋美防衛大臣は弁護士のくせに自衛隊法を知らない」の意味
2016年 09月 16日
稲田防衛相は弁護士のくせに自衛隊法がわからないのかと批判されたが、これに対して、弁護士でも分野によって詳しいものと詳しくないものがあると言って擁護する者がいるけれど、これは的外れだ。
まず、法律に限らず、関心が深いとか仕事に関わるとかで、商業的専門家より詳しい素人はいくらでもいる。石破もと防衛相は法学部卒だが弁護士ではないけれど、安保外交がライフワークだと自称していて軍事オタクと皮肉られることもあるくらいだから、自衛隊法には詳しい。それでゴジラ映画での自衛隊は自衛隊法が間違っているのではないかと説いたりもするのだ。
なのに稲田防衛相が弁護士のくせにと批判されるのは、自衛隊法それ自体を知らないからではない。法律的思考ができないからだ。専門外なら詳しい人に訊くなどして調べておくものだ。沖縄の件で法的根拠の問題になることは、少なくとも弁護士なら予想できたはず。だから弁護士のくせにと言われる。
こうなることは予想できた。先に述べたとおり、稲田防衛相が政界進出の足がかりに朝日新聞へ嫌がらせ訴訟をしかけた時も、朝日側の弁護士が「新聞に真実の報道をする義務はない」と開き直ったと言い非難したが、正確には「法的義務は無い」だった。裁判だから当たり前のこと。そして敗訴した稲田弁護士は、それを反省せず同じ失敗をし、防衛相になったのに自衛隊出動の法的根拠を説明できなかったということだ。
だから、これは個別の法律に詳しいかどうかの問題ではなく、法律的思考ができないということで、弁護士のくせに、という問題となるのだ。
そもそも、なぜ防衛隊ではなく自衛隊なのかというと、その前身の保安隊と警察予備隊は「他衛隊」だったからで、朝鮮戦争で日本の米軍が手薄になり、当時は戦争の記憶が生々しくアメリカを憎む日本人が多く、暴動から在日米人を守れということだったが、時代が変わり自らを衛る隊になったのだった。
しかし現実とくに沖縄をみると自衛隊になっていないのではないか。
ところで自衛隊ヘリコプターで輸送の法的根拠に稲田防衛大臣が返答に窮したことと、石破元防衛大臣が『シン・ゴジラ』は自衛隊法が違うんじゃないかと言ってるので思い出したけど、シリーズ中ダントツの大ヒットであった映画のこれは自衛隊法ではどうなんだろう。
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まず、法律に限らず、関心が深いとか仕事に関わるとかで、商業的専門家より詳しい素人はいくらでもいる。石破もと防衛相は法学部卒だが弁護士ではないけれど、安保外交がライフワークだと自称していて軍事オタクと皮肉られることもあるくらいだから、自衛隊法には詳しい。それでゴジラ映画での自衛隊は自衛隊法が間違っているのではないかと説いたりもするのだ。
なのに稲田防衛相が弁護士のくせにと批判されるのは、自衛隊法それ自体を知らないからではない。法律的思考ができないからだ。専門外なら詳しい人に訊くなどして調べておくものだ。沖縄の件で法的根拠の問題になることは、少なくとも弁護士なら予想できたはず。だから弁護士のくせにと言われる。
こうなることは予想できた。先に述べたとおり、稲田防衛相が政界進出の足がかりに朝日新聞へ嫌がらせ訴訟をしかけた時も、朝日側の弁護士が「新聞に真実の報道をする義務はない」と開き直ったと言い非難したが、正確には「法的義務は無い」だった。裁判だから当たり前のこと。そして敗訴した稲田弁護士は、それを反省せず同じ失敗をし、防衛相になったのに自衛隊出動の法的根拠を説明できなかったということだ。
だから、これは個別の法律に詳しいかどうかの問題ではなく、法律的思考ができないということで、弁護士のくせに、という問題となるのだ。
そもそも、なぜ防衛隊ではなく自衛隊なのかというと、その前身の保安隊と警察予備隊は「他衛隊」だったからで、朝鮮戦争で日本の米軍が手薄になり、当時は戦争の記憶が生々しくアメリカを憎む日本人が多く、暴動から在日米人を守れということだったが、時代が変わり自らを衛る隊になったのだった。
しかし現実とくに沖縄をみると自衛隊になっていないのではないか。
ところで自衛隊ヘリコプターで輸送の法的根拠に稲田防衛大臣が返答に窮したことと、石破元防衛大臣が『シン・ゴジラ』は自衛隊法が違うんじゃないかと言ってるので思い出したけど、シリーズ中ダントツの大ヒットであった映画のこれは自衛隊法ではどうなんだろう。
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by ruhiginoue
| 2016-09-16 12:58
| 政治