最北端の宗谷岬
2016年 10月 06日
早朝の旭川は雨だった。旭川は札幌に比べると田舎っぽい。札幌は東京ほどではないが名古屋の次くらいの都会だと言われている。
後に稚内の人から聞いたが、旭川は今も暴力団が幅を利かせているということだ。

旭川で一番電車に乗り、しばらく進むと雨はどこかへ通り過ぎてしまった。
幌延に着くと、この晴れた空と心地よい風。空の色と雲の形が最北端へと誘う。

兜沼でしばらく停車する。ここはよくキャンプしに来る人たちがいる。吹き渡る風が心地よい。
対向車が来て、単線なので待つ。
こういうことは特急に乗ると感じられない。急いで行って、ほんとうに楽しいのだろうか。

稚内に着く。日本の最北端だから、線路はここで行きどまりということだ。

稚内から宗谷岬まではやや距離がある。その最北端から北の海を眺める。

表示がないと判らない人のために作られたもの。この向こう側に降りることができるから、そこから遠く海を見た。
本多勝一『北海道探検記』で嫌悪感を述べられていた歌碑。「流氷溶けて、春風吹いて、ハマナス咲いて」と陳腐な言葉だということだが、こちらに言わせると、素朴な表現だが率直に情感がこもっているということならともかく、これでは説明っぽすぎて詩になっていない。

これは色々な人たちが言っていることだが、ただ歌がきっかけで知られるようになったという説明ならまだしも、歌の録音まで流すことはないだろう。
このため、せっかく海の音や鳥の声を楽しんでいるところを妨害される。悪しき観光地化を示すものだ。
このような観光客が集団でやってくる。思い出づくりというより証拠写真を業者
に撮ってもらって回るというのが実態だ。これで楽しいと思えるのだろうか。
この時、とくにオバサンたちの声がやかましくて、つまらない歌の比ではない。そこに最近では中国語と韓国語が混ざる。オバサン軍団のけたたましさに国境はないということか。

高台から最北端を見下ろす。
慰霊碑があるけれど、背後の絵に描いたような雲のほうに目が行ってしまった。
日が低くなると、その方を海の鳥たちが眺め佇んでいる。
そして海に没するようにして太陽が沈んでゆく。
by ruhiginoue
| 2016-10-06 23:03
| 自然














