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by ruhiginoue

『禁じられた遊び』の原作と異なる結末のわけ

 初詣に行ったら不気味だったと話題になっている。
 その、神社の改憲署名よびかけは、日本会議の存在が注目されたことに加え櫻井よし子のポスターが不気味すぎるということだった。『シャイニング』や『バットマン』でジャック ニコルソンが笑っている顔と酷似していたからだ。

 そういうことが特にあったけれど、もともと神社庁は傘下の各神社に「祝日には国旗をあげましょう」と法制化前から呼びかけるポスターを貼らせるなどしてきた。「宗教に政治を持ち込むな」と言いたいところだが、戦前の役所としての神社庁に戻り国教になりたいという邪心がある。
 これは創価学会も同じで、国教になって他の宗教は無くしてしまうのが目標だと公言していた。だから、ここからできた公明党が自民党と組んでいることで「もし、このまま続けば」(ハインライン)、宗教対立する可能性がある。

 だいたい、神社は知っていても「神道」を何と読むか知らないどころか言葉自体を知らない日本人がよくいるのは、伝統的な信仰に基づくものとはかけ離れているからだ。ユダヤ人で敬虔なユダヤ教徒でも、あるいはそうであるからこそ、シオニズムに反対しイスラエルの蛮行を批判する人たちがよくいて、この事情は日本も同じだ。 

 ところで、ある神主が、参拝に来た人たち皆が二礼二拍手一拝するようになったので神社が余計な混雑するようになったと言っていたそうだ。なぜならこの参り方は明治時代に政府が形式化して広めたらしく、もともとはこんな形に拘りはしなかった。
 そもそも、神様ともあろうものが人が決めたものでしかない作法を守らないからと怒るわけがないし、怒るなら他にもっと怒ることがあるはずだ。

 そういえば、あの『禁じられた遊び』の原作では、十字架を取ろうと教会の屋根に上った少年が転落死し、これは神の怒りに触れたのだ、という結末だったけれど、十字架はしょせん偶像だし、戦争の被害者の子供の無邪気な遊びだったのだから、そんなことに神様が怒るわけない、怒るなら戦争する大人にだろう、ということで映画化では結末を変え、あの戦争孤児たちの悲しい場面にしたそうだ。
 つまり、神様が怒っている宗教がいろいろと幅を利かせているということだ。



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by ruhiginoue | 2017-01-06 18:00 | 映画