弁護士は受任した件なら憶えている
2017年 03月 14日
国有地払い下げ問題が国会で議論されているなかで稲田朋美防衛相は、その学校法人森友学園に弁護士として関わっていたのではないかと国会で質問されると、法律相談を受けたことも訴訟代理人を引き受けたこともないと否定する答弁をした。
これは民進党の小川敏夫議員が質問に立ったさい、念のためということで何度も確認したところ、答弁に立った稲田防衛相は重ねて否定したということだった。
しかし続けて小川議員は、訴訟の書面の写しを資料として出し、これには代理人の弁護士が稲田防衛相だったという記載があり、答弁と食い違っていると指摘した。
それでも否定していた稲田防衛相だったが、書面に名が記載されているだけでなく裁判所に出廷した記録まであるという報道がされると、一転して、記憶に基づいて答弁したが忘れていたかもしれないと言い出した。
このように、裁判の書面に記名はあるけど弁護士に憶えが無いというのは、よく法律事務所が相手方とくに素人に対してコケ脅しで、実際には関わっていない同じ事務所の弁護士を連ねて書くから、それだった可能性があるけれど、それだけでなく出廷までしているとしたら、やはり関わりがあったことになる。
この書面では、稲田防衛相と一緒に法律事務所を運営していた夫の弁護士と一緒に記名があったそうで、画像がインターネット上にも出ていたから見ることができた。これだけならともかく、裁判に出廷していた記録もあるということで、そうなると意味あいが違ってくるから稲田防衛相は慌てたのだろう。大臣が国会で虚偽答弁したのでは更迭されかねないからだ。
そこで、あくまで忘れていたことにしたのだろう。それなら嘘ではないからだ。最近また国会で「記憶にございません」という答弁があるから七十年代のロッキード事件の当時を思い出して懐かしいという人たちがいる。テレビでドリフターズをはじめお笑いでさんざんネタにしていたし、小学生も先生に叱られてよく言っていた大流行語だったから、昔からあったロッテのお菓子のおまけシールにも「記憶にございません」があったものだ。
ただ、この件とは全く別に、もっと昔、知り合いの弁護士が言っていた。法律相談だけなら、次々と受けたら忘れることもあるが、受任して代理人になったら、どんなに数が多く、終わってから時間が経過しても、細かい部分はともかく、ひき受けたこと自体はいちおう憶えているそうだ。
今回、質問に立った小川敏夫議員は裁判官と検察官と弁護士の経験があるので法務大臣も務めていて、稲田防衛相は弁護士だった。つまりどちらも法曹の人であった。
これより少し前に、元検察官の山野志桜里議員らの質問に対して、経済官僚だった金田勝年法務大臣がお粗末な答弁をしていたことについて、あの白パン判事が、これだから素人はダメだとtweetしていたが、では稲田防衛相のお粗末答弁は何なんだろうか。

by ruhiginoue
| 2017-03-14 16:22
| 政治





