雨の日の焼肉と『青春の門』と渡瀬恒彦
2017年 03月 26日
かつてジャンのテレビ宣伝に、先日亡くなった渡瀬恒彦が出ていた。
子供のナレーションが「海で焼肉をしようと、お父さんが張り切っている」という意味のことを言い、映像では背広姿の渡瀬恒彦が休日の前日の勤めの帰りの様子でスーパーで肉などを選び、主婦たちと一緒に会計に並び、用意したものを自宅でチェックし指さし確認で「ジャン」と言う。
だけど次の日は雨だった。雨の降る窓の外から、家族で焼肉をしている渡瀬恒彦らの楽しそうな様子が見え「どこで食べても美味しいね」と子供が言う。
過日、この焼肉のタレの宣伝について、在日系企業の商品であることから民族差別で困難があり、それでも意を決して出演した名優・米倉斉加年のことを述べたが、それから二十年くらい経過したら、米倉斉加年とは異質な俳優である渡瀬恒彦が、あの大人気だった入浴剤の宣伝と同じように出演できるようになったということだ。
ただ、八十一年の『青春の門』で、渡瀬恒彦は在日の役を演じていた。米倉斉加年がジャンなどモランボンの宣伝に出た直後である。
そこで彼は金山朱烈という役に扮し、最後に「これからは金朱烈として生きていく」と言う場面がある。ここで穏やかな調子で話すけれど、差別があるわけだから一大決心であるはずだ。
そのあたりを渡瀬恒彦は素朴だが力強い感じで実に上手く表現しており、活劇の印象が強かった印象が一変したものだった。



子供のナレーションが「海で焼肉をしようと、お父さんが張り切っている」という意味のことを言い、映像では背広姿の渡瀬恒彦が休日の前日の勤めの帰りの様子でスーパーで肉などを選び、主婦たちと一緒に会計に並び、用意したものを自宅でチェックし指さし確認で「ジャン」と言う。
だけど次の日は雨だった。雨の降る窓の外から、家族で焼肉をしている渡瀬恒彦らの楽しそうな様子が見え「どこで食べても美味しいね」と子供が言う。
過日、この焼肉のタレの宣伝について、在日系企業の商品であることから民族差別で困難があり、それでも意を決して出演した名優・米倉斉加年のことを述べたが、それから二十年くらい経過したら、米倉斉加年とは異質な俳優である渡瀬恒彦が、あの大人気だった入浴剤の宣伝と同じように出演できるようになったということだ。
ただ、八十一年の『青春の門』で、渡瀬恒彦は在日の役を演じていた。米倉斉加年がジャンなどモランボンの宣伝に出た直後である。
そこで彼は金山朱烈という役に扮し、最後に「これからは金朱烈として生きていく」と言う場面がある。ここで穏やかな調子で話すけれど、差別があるわけだから一大決心であるはずだ。
そのあたりを渡瀬恒彦は素朴だが力強い感じで実に上手く表現しており、活劇の印象が強かった印象が一変したものだった。


by ruhiginoue
| 2017-03-26 18:36
| 映画





