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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

『中一コース』と『中一時代』と『進研ゼミ』

 Twitterで『中一コース』という雑誌の話をしている人がいて思い出した。これは学研が発行していた中学生むけ雑誌で、ライバルは旺文社の『中一時代』だった。もちろん二年生むけと三年生むけもある。
 どちらもテレビCМを流すなど派手な宣伝していて、必ず人気アイドルが出ていた。『時代』が山口百恵なら『コース』は桜田淳子ということがあったし、大人気だったピンクレディーと松田聖子は両方だったのではないか。
 これを年間予約すると、安物の万年筆などオマケがついてきた。小学六年生のところにはダイレクトメールが両方から必ず来たが、今では個人情報の問題で事情が違うのだろうか。とにかく、昭和の時代は一世風靡したということで、ネットで検索したら色々と思い出を語っている人たちがいた。

 これらの雑誌を配達している書店もあり、年間購読している同級生も多かったが、うちは貧乏だったので中二のとき年に五冊だけ買った。つまり中間テストと期末テストの対策が付いている号を、一学期と二学期にそれぞれ二冊、三学期は期末だけなので一冊、合計に年で五冊というわけだ。

 これをやると確かに成績が上がった。中一のときは試験対策が付いていることを知らなかったので買ったことがなかった。二年生のときに同級生に知らされて買った。不確かな記憶だが『コース』の方だったと思う。この試験対策のため一年に比較して成績がかなり上がったから、教師から「よく頑張ている」と褒められたが、教材のため要領が良くなっただけだ。

 ところが、三年生になって、同級生から『進研ゼミ』をやらないかと持ち掛けられた。誰かを紹介するとオマケが付くからだった。このとき親戚からもらったお年玉をためていて、この金額が他の買い物には「オビに短しタスキに長し」だったところ購読料とは同じくらいなので、やることにした。 
 そうしたら、こちらの試験対策がもっとよくできていて、同じくらいの時間と手間の勉強をしただけでもっと成績が上がった。
 それで思い知った。学校の成績なんで金次第だと。

 そして成績が上位に食い込んでいくと、やはり面白くなってきた。しかし両親が怒り始めた。「勉強しろと口やかましく言いはしたが、進学しろとは言ってない」「勉強しろというのは『中一コース』のレベルにしろということだ。『進研ゼミ』だと受験校に入りさらに大学というレベルになってしまいそうだからダメだ」というわけだ。

 その三学期に、『進研ゼミ』発行元の福武書店(当時。現ベネッセ)から電話がかかってきて、どこの高校に入ったかという結果報告の葉書か封書が送られてこないので、どうなったのかという問い合わせだった。
 このとき、見るに見かねた親戚に引き取られていたので、親元に居なかった。親は電話の問い合わせに対して高校名を言い、また報告は用紙が同封されているのに気づかなかったのだろうと答えたらしい。『進研ゼミ』の冊子が送られてくると開封する前に親が捨てたという真実は言うわけなかった。

 こうして、高校さらに大学と進学はしたが、その間は親戚のもとにいて、姓も合わせて名乗っていた。だから、戸籍名を知らない人とか、親戚を親だと思っていた人とか、勘違いしている人たちが結構いる。





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by ruhiginoue | 2017-03-27 18:23 | 雑感