筒井康隆に小説のモデルにと打診された三浦和義
2017年 04月 07日
八十年代に週刊文春が騒ぎ立てたことから始まった「ロス疑惑」のせいで渦中の人となった三浦和義氏は、芸能人の家系であったことから本人も芸能人っぽく、それで週刊誌とワイドショーに大騒ぎされた。小さいころは子役として映画に出演していたが、その作品はすべて水ノ江タキ子が関係するものだった。彼女が言うには、甥の三浦和義の方から興味をもって出たいと言ったらしいが、どうも芸能が性に合わないと感じて途中で嫌になってしまったと三浦氏は言っていた。
また、水ノ江タキ子は、映画会社のオーディションに落ちてしまった石原裕次郎を売り出すのに協力したそうで、そのため三浦氏は子供のころ、デビュー前の石原裕次郎に遊んでもらったことがあり、またその兄の石原慎太郎が運転する車に乗ったこともあり、信号無視しまくるなど凄い運転だったと言っていた。
その石原慎太郎は都知事時代の責任逃れで醜態をさらしていて、「ロス疑惑」をモデルにした映画『三浦和義事件』で主人公を演じた高知東生は引退したのち覚醒剤使用で執行猶予付き有罪判決を受け、三浦氏はアメリカで拘束されたのち自殺したとされたが、あちらのやり方で暗殺されたのではないかと今も言われている。
ところで、「ロス疑惑」の当時、あれではまるで筒井康隆の小説『俺に関する噂』だといわれた。一般人が突然マスメディアから私生活を面白おかしく騒ぎ立てられ見世物にされてしまうという話で、ずっと後のジムキャリー主演の映画『トゥルーマンショー』に先駆けたような内容だった。
この話について三浦氏と直接話す機会があったのだが、あの当時、筒井康隆からモデルにした小説を書きたいという打診を受けたと言っていた。そして、自分はよいが家族とくに子供に影響しないように配慮するなら承諾する、という条件を提示したのだが、すると筒井氏はそれについて自信が無いようだったと三浦氏は言う。そして小説化の話は実現しなかった。
こうしたことが過去にあったので、後に短編小説が教科書に使用され病気についての記述で患者団体から苦情が寄せられたさいの筒井氏の対応のまずさに、筒井氏は自分が書いて発表したものに対する社会の反応はどうなるのかという問題について考えることが苦手なのだろうと思った、と三浦氏は言っていた。
そして、三浦氏の言っていたとおりではないかという騒動が、また起きた。今度はTwitterで、問題になってすぐに削除したとのこと。

by ruhiginoue
| 2017-04-07 20:23
| 文学





