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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

劉暁波を検証もせず美化する大手マスコミと野党の非常識

 劉暁波という中国の反体制派が死去したとの報道はあるけれど、この人がどんな主張していたのか、それが中国の体制側にとってどう気に入らなかったのか、ということを明確にする報道や論説がない。
 そして気になるのは、反体制派知識人あるいは反体制活動家というのが客観的な表現であるのに、民主派や民主活動家という評価的な表現をマスコミが使用していることだ。肩入れをして論説をするならともかく客観的な報道の中で評価的な表現を用いるのは報道の表現として不適切である。

 そしてこういう場合、必ずアメリカと対立している国の反体制ということで「民主」という言葉を使う。アメリカ=民主でありアメリカと対立する国は非民主、そこの反体制派だから民主派になる、という単純で滑稽な図式である。

 これはミャンマーのアウンサンスーチーと同じことである。あの人が親子2代にわたって米英の傀儡であった事は周知の事実であるが、アメリカのオルブライト長官から一々指図を受けていたことを指摘した日本の大使が朝日新聞から軍事政権寄りだと非難されてしまったと文句を言っていた。

 こういう単純なレッテル貼り攻撃は論外であるし、中国当局による対応の是非はともかく、劉暁波を英雄として讃える動きには怪しさを感じないと危ない。

 劉暁波はノーベル平和賞に値するか

 タリク・アリ(作家・歴史家)は指摘する。劉暁波は公に次のように述べている、と。
 「中国の悲劇は、欧米や日本に少なくとも300年間、植民地にされなかったことだ。されていれば、中国は明らかに文明化されただろう。」
 「朝鮮戦争とベトナム戦争は、全体主義に対するアメリカの闘いであり、米国の道徳的威信を高めた。」
 「ブッシュがイラク戦争を始めたのは正しかった、ケリー上院議員が行った批判は名誉毀損だ。」
 「アフガニスタン戦争?驚きはない。NATOの戦争を全面的に支持する。」

 これではまるでアメポチのネトウヨである。

 ところが、そんな人物を無邪気に讃える人たちに共通することは、ミャンマーのスーチーや「アラブの春」についてそうだったように、大手マスコミが報道の基本を無視していることに気づかないということ、また、大手メディアと「人権擁護団体」の一方的な言い分の垂れ流しを鵜呑みにしていることだ。

 これは常識的な普通のリテラシーを持っていれば疑問が生じることであり、少なくとも違和感を覚えるはずだ。それの無い人たちが、朝日新聞を含めた日本の大手マスコミから共産党まで含めた野党に少なからずいる。

 まったく困ったことである。




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by ruhiginoue | 2017-07-16 08:26 | 国際