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by ruhiginoue

官房長官になる前の枝野幸男議員の思い出

 民進党の代表選挙に立候補した枝野幸男もと官房長官とは、2001年にテレビで「共演」していた。と言っても別に撮影した録画が同じ報道の中で合わさっただけだが、しかし、この時の民主党(当時)枝野議員の国会での発言には、他の野党議員たちよりはるかに好感をもった。

 なぜなら、自衛隊に情報公開請求した市民を監視するようにしていた問題で、共産党や社民党の議員らは「戦前に逆戻り」などの表現で自衛隊を批判しており、これでは紋切り型と言わざるを得なかったが、それとは違っていたからだ。

 「情報公開制度は開示して問題がないと判断した行政文書だけが対象であるのに、そこへ外国の諜報機関などが正面から来るという非現実的な仮定をしたうえで開き直る発言が自民党内から出ていると報じられている。完全に報道されたままの発言であるかは未確認だが、このような報道が各マスコミからされるに相当の発言があり、誤った認識を持つ議員、あるいは誤解を招く発言、どちらにしても問題であるから、小泉総理(当時)は総理大臣としても与党の総裁としても、リーダーシップを発揮するべきではないか」

 このように。枝野議員は国会の質問で総理大臣を問い詰め、たたみかけていた。洗練された議論の技巧である。知り合いの社民党の地方議員は、枝野氏は右派だからと否定的だったが、そういうことに囚われず議題を純粋に追及していく姿勢は説得力があり、手法も知的である。
 ところが、こういう発想をする人が少ない。それが日本の抱える根源的な問題である。  

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 防衛医大の訴訟が終わった直後のことであった。詳しくは拙書『防衛医大の場合は…』で説明してあるから省略。
 画像は動画サイトからのスクリーンショット。この後、枝野氏は官房長官になって震災のさいに活躍、中谷氏と柳沢氏は集団的自衛権で対立、井上は映画より医療の話を書くほうが増えた、ということである。
 

 



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Commented by ケーキイーター at 2017-09-03 10:28 x
ついつい私が「枝豆さん」と呼んでしまう枝野さんは、以前聴いていたラジオ番組でゲスト出演していて、「この人、意外とおとなしい人だなあ」という印象を持ちました。私は枝野さんのこと、気に入っています。
Commented by L at 2017-09-03 14:35 x
こんにちは。枝野は、かつての表現規制反対運動筋をはじめ評価が高いですね。
枝野の論理力は大したもので、大いに真似して欲しいものです。応用編の「直ちに影響ありません」は倫理的には明らかな欺瞞ですが論理学的には絶対的に正しい言い回しです。原発についての情報発表についても、ガースーの先輩らしく”隠し事はするな。しかし、確定した事実以外は口外するな。(予測・警告を避けて、悪いことが起きてしまって明々白々になるまでは黙ってろ)混乱を防ぐために”という方針でした。政権担当者の仕事・能力とは「混乱錯綜知識情報不足の中でいかに実態を見抜き、情宣を含めて正しい行動を選択できるか」に掛かっているわけですが、こいつらは未だに「よくわかんなかったからわかるまで待っただけ。ボクチンは悪くない」と言う態度。でも、蹴り出されていた社民党の福島ー海渡が電話を入れたのに対応しなかったように、わかる人に聞くことは拒絶したと。
 45年以来の日本の危機に原発村の身内で固めてグジョグジョに潰れていく様は酷かった。
 また、枝野は政権を握っていた時代にフジテレビで「連合に支援される民主党政権は公約の公務員削減が出来るのか?」と質問されて「国家公務員の組合は連合ではなく共産党支持ばかりだから出来る」と答えて、連合傘下の国家公務員の労組を激怒させ、選挙前の民主党候補者を蒼褪めさせました。実際には半分は連合系なわけで、謝った知識を確信・前提にして金と運動員と議員・候補を出してる支持団体を当然根回しなしに切り捨てたと。
 その後、地震を口実に8%カットを掛けてますます官僚・国家公務員労組の支持を喪って政権喪失に繋げ更に安倍のカット取りやめによる公務員掌握の種を作ったと。寺脇健も”内閣人事局をはじめ、安倍の無茶苦茶な対官僚政策と運営も淵源は民主党政権にある”と指摘してましたね。
 いくら論理力があっても、前提である情報を正しく把握できなければ判断を誤るわけで、小川敏夫が「党内では前原も枝野も大差ないと受け止められている」という発言の通りでしょう。まあ、”破滅的軽口””梯子外し”の前原は論外ですけど。
 「宗教はアヘンである。それは弱い者を束ねて権力に売り渡すから」だそうですが、民進党もアンチ安倍政権の票を束ねて安倍日本会議政権に売り渡すだけ。白井聡やコバセツや室井佑月が言うように潰した方が良いというより潰さないとこのループから出る道はないでしょう。
Commented by ケーキイーター at 2017-09-03 21:18 x
党首になれませんでしたね。折角、誕生日覚えているのに。内容の薄いコメントで、いけないね。
確かに、お師匠さん、映画どころじゃなくなっちゃたね。
Commented by ruhiginoue at 2017-09-04 19:25
 ご指摘のことは90年代の「政治改革」の後遺症で、これも「失われた十年」と言えるのではないかと考えています。
 その後遺症から抜け出せないのが、言動から面構えまでバカっぽい前原だけならともかく、いかにも頭の良い枝野までなのだから、かつての病状が重篤だったということでしょう。

自分の場合は「宇宙の夢より地上の現実」となりましたが、それで目が覚めて良かったとも思っています。
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by ruhiginoue | 2017-09-02 20:56 | 政治 | Trackback | Comments(4)