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by ruhiginoue

「文春砲」もはや弾切れ

 民進党叩きを始めた週刊文春について、久々にほんらいの文春らしく権力のイヌ記事に回帰したと言う声があがっている。
 それにしても前原誠司民進党代表と北朝鮮美女“親密写真”を入手したというからどんなものかと思ったら18年前の記念撮影だったので、ついに「文春砲」も弾切れということか。

 どうであれ、たまにヒットで「文春砲」と呼ばれたところで「三つ子の魂百」までというわけで、かつてリクルート疑獄で自民党が苦戦したら、疑獄で問題の金額とは桁違いの合法献金のうちパチンコ屋からの献金がちょっと旧社会党にあったからと北朝鮮の手先と騒いで差別意識丸出しで自民党に媚びた当時より更に安直だから笑ってしまう。

 もともと、文芸春秋とはそういう会社である。
 かつて田中角栄を金脈問題で追い詰め失脚させたと得意になっていたけど、それで自民党が追い詰められ野党が勢いづいた途端に田中擁護論に方針転換。立花隆は怒ったけれど、結局は古巣と妥協して仲直り。どんなにカッコつけても結局は権力に擦り寄る。菊池寛の時代から変わってないのだ。

 また、トランペット奏者の日野皓正がガキの悪ふざけにブチ切れひっぱたいただけなのに教育的体罰と言い訳している件で教育評論家の尾木ママは、日本には体罰容認が歴史の中に無く、今も法律で禁止されていて、容認している外国も規定が厳格で、これに違反したら暴行罪になるから、日本で体罰をすることは根拠のない無法であるという指摘をし、これを文春に書いたそうだ。
 ただし、日本の二千年の歴史で体罰禁止は戦後の数十年だけと嘘をつき暴行死事件を起こし刑務所に入れられまでした戸塚宏を、刑事事件になっても必死で擁護し続けたのが文春であった。

 ところが、安倍政権を週刊文春が批判したくらいで文芸春秋社が左傾化したとネトウヨが妄言を吐くだけでなく、同社の体質を身をもって知る文春の元社員まで同じようなことを言う者がいるけど、文春にあるのは商業主義だけ。安倍政権だろうと民進党だろうと芸能人だろうと、売れそうなネタがあれば飛び付くだけのこと。
 これは当の文春が認めている。同社の『文春砲』という本によれば、社会正義や不正追及といったジャーナリズムの使命など関心がなく、政治問題のスクープも芸能人の不倫を暴くのも同列のエンターテイメントである。

 やはり昔から一貫している。文芸春秋社は、田中金脈追及もあくまで好奇心があったからだと表明していたけれど、ではなぜ自民党全体にはその好奇心がないのか、それでいてなぜ日本共産党には好奇心があるのか、他にも、天皇、原発、自衛隊、などには、なぜ好奇心がないのか、と昔から指摘されいた。
 
 つまり、商売になるウケることをやり、ウケるから商売として権力を批判するけど、もともと権力に媚びるほうが商売に有利だから、媚びたほうが商売になりそうな時は、当然そうするのだ。
 この体質について拙書『朝日新聞の逆襲』でページを割いていたのだから、それが昔のことになってしまっては困る。だから文芸春秋社が変わっていないことを示してくれて良かった。




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by ruhiginoue | 2017-09-16 14:50 | 社会 | Comments(0)