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by ruhiginoue

『日本一醜い親への手紙』と『母親は首に巻き付く蛇』

 『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』が出版された。

 『そんな彼なら捨てちゃえば』という邦題のハリウッド映画があって、親がヘビースモーカーゆえ早死にした彼女から忠告されても禁煙できず愛想尽かされて捨てられる男の挿話がある。
 その彼女を演じているのはジェニファー コネリーで、タバコなんかより迷わずジェニファーを選ぶと思うのだが、それは自分がタバコなんて嫌いだからか、それともジェニファーは好みのタイプだからか。

 ところで、あの高須力弥氏のツイートを読むと、彼にもこのテーマで一冊書いてほしいと感じる。

 この『日本一醜い親への手紙』という題は『日本一美しい…』が話題になったことに対するアンチテーゼで、親に虐待を受けた体験などが体験者自身たちによって赤裸々にづられている。その新しいシリーズというわけだ。

 その第一弾と近い時期に『母親は首に巻き付く蛇』という本が話題になった。心身を病む子供がクレヨンで描いた自画像に蛇が巻き付いていて、これは何かと問うたら描いた子は「蛇」ではなく「お母さん」と答えたことからきている。
 こうした親の抑圧に苦しむ人の話題がテレビで取り上げられて、その本の著者も出演していたのをたまたま見ていた。
 そこで司会役の山本コータローは「楳図かずおさんの漫画で『呪いの蛇女』というのがあったけど」と言ったのだが、ここで同席していた安部譲二は、親の虐待の後遺症で成人してからも体調が悪いという人のインタビュー録画に「へッ、大人になってもまだ治らないなんて、だらしねえ野郎だなあ」と言いウッ、シャッ、シャッ、シャッという感じに声を出して嘲り笑った。場の雰囲気が一気に悪くなってしまった。

 この話について、『日本一醜い親への手紙』の企画編集をした今一生氏は「ヤクザになって居直れるなら楽でいいけど、そんなことしたくないから苦悩するのであって、それがヤクザにはわからない」と指摘していた。まったく、その通りだ。

 わからない人といえば他にも、高校の同級生の父親がそうだった。
 最初に出た『日本一醜い親への手紙』が話題になった当時、その同級生の父親は「こんなことを言う奴は親を誤解してるんだ。ぶん殴ったって親は子供のためを思ってのことだ」と言った。
 このお父さんは、たしかに息子を思って殴っていたが、それは息子が真面目にやらず親の金で「Fラン大」かそれに近いランクの大学に入ったうえ車を乗り回したり酒を飲んだりしていたから、ついに我慢できなくなってのことだった。
 こういう家庭では、親でも子でも、苦悩する者のことなど理解できないのだろう。



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by ruhiginoue | 2017-09-27 15:58 | 社会 | Comments(0)