世界の要人と握手のやり方
2017年 11月 08日
前に深夜ひっそり放送されて地味ながら好評だったアメリカの社会派テレビドラマ『事件記者ルーグラント』に、先住民との文化の違いが学校教育で問題になっていることを記者が取材しに行く話があった。
まず学校では、目上の人の話を聞くさい相手と視線を合わせないと失礼であると教えていたが、先住民のマナーだと目上の人に対しては視線を逸らすのが礼儀とされていて、先住民にも公教育を受けさせる場合にどうするべきかと議論になっていたのだった。
これは日本だと、目を見て話したり聴いたりするのが礼儀である一方で相手を見返すのは敵意の表現ともされ、やくざの言葉では「ガンを付ける」と言うが、武士は攻撃の意図を持たないと意思表示するため視線を逸らしてお辞儀をする。
また、やはり武道がらみで『燃えよドラゴン』の冒頭ではブルースリーふんする主人公の武術家が弟子に稽古をつけるさい、挨拶の礼で視線を逸らしたら頭を叩き、礼の時も相手から視線を逸らすなと躾けていた。

これが握手をする文化だと、素手であることを示す意味がある。だから利き手を差し出すもので、そうでなければ利き手に武器を持っているという意味になるから敵対の意思表示になる。
このたび来日したトランプ米大統領が天皇と握手したさいお辞儀してなかったと指摘する人たちがいる。まったく首を垂れなかったのではなかったが、日本式の握手は同時にお辞儀の礼をするもので、それを知ってか前のオバマ大統領は来日したさい天皇と握手するさいにそうしていて、これと比較して言っているのだ。
あと、韓国の季明博大統領も天皇と握手は日本式にやっていたが、中国の習近平国家主席はそうやってなかったと怒る人もいた。そのうち「ネトウヨ」の連中が、習主席には怒ってトランプ大統領には怒らないので、やはり安倍総理の支持者らしい「アメポチ」の態度だと揶揄されていた。
ただし、習主席と天皇とは互いに目を合わせてに微笑み合っていたから、これは単に日本式でないという程度のことだろう。ブルースリーが弟子に注意したような、目を逸らすと攻撃を受けるという相手ではない。
これが政治の駆け引きをする相手であれば、握手のさい視線を逸らさないだけでなく、握った手を強く大きく振るのが中国式だ。田中角栄総理と握手した周恩来総理がそうだった。
このように握手にも色々あり、それを単純に比較しても意味が乏しい。それより問題なのは、相変わらず金を取られてばかりの安倍外交のほうだろう。
by ruhiginoue
| 2017-11-08 15:27
| 国際





