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by ruhiginoue

祝ビッグトゥモロー休刊

 青春出版社(東京都新宿区)が、月刊誌『BIG tomorrow(ビッグ・トゥモロウ)』を来月発売号を最後に休刊すると公式ホームページで告知した。休刊の理由は「諸般の事情により、としか言えません」とのことだが、広告収入の減少や雑誌全体の不景気もあるらしい。
 同誌は1980年に男性誌として創刊され、金稼ぎと出世や処世術などの記事で構成されていた。日本雑誌協会の「印刷部数公表」によると2008年4~6月の約13万7700部に対し、2017年4~6月は約8万2300部まで落ち込んでいる。

 この出版社は自己啓発本が売りで、その代表格が『ビッグ・トゥモロー』だった。看板雑誌というべきだろう。こうした書物は、自己啓発により成功して世俗の成功をしようということで、あくまで時流に乗ろうということだから、社会に目を向けることではなく、世の中のことでも自分のことでも問題を解決することにはならないし、ほんとうに知りたい情報を提供してはくれない。
 だから、現状への服従と刹那的快楽へと洗脳することがまず必要なので、渡部昇一や鈴木健二ら保守系マスコミ人が毎回出てきて自慢話と説教をする、というのが創刊当時の誌面だった。
 そして、人生とは金と女をどう手に入れるか、であり、では金と女とではどちらを優先するかといえば絶対に金だ、という露骨な俗物雑誌であった。

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 この雑誌を最初に知ったのは、知り合いの大学生のお兄さんが買うのを見たからだ。そして読んで驚いた。こんなものを読んでいるのか、と。彼の家は富裕で自民党を支持して信心深い人だから保守的であるのは当然だが、信心深い人が何でこう自分の俗な成功ばかり考える雑誌を読むのかと疑問だった。
 その後、彼とは転居などで音信不通になったが、あの幸福の科学を見て、あの感覚じゃないかと思い、おそらく『ビッグトゥモロー』の読者を続けていたら今頃は幸福の科学の信者で、読者をやめていたら日本会議ではないかと、推測している。

 どうであれ、俗物雑誌が売れなくなったことは祝すべきことである。



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by ruhiginoue | 2017-11-22 19:02 | 雑感 | Trackback | Comments(0)