暗黒大陸アフリカと黄色い日本
2017年 12月 05日
日本アフリカ学会有志が、山本幸三衆議院議員(前地方創生担当相)に抗議文を出したそうだ。
これは山本議員が、アフリカとの友好に熱心な人たちについて物好き呼ばわりし「あんな黒いの」と発言し、これが問題になると「アフリカ大陸のことを表現した。差別的なことを意図しているわけではない。表現が誤解を招くということであれば撤回したい」と言い訳したので、これではもっと悪いと批判された。そして抗議文という次第である。
これは当然のことだ。アフリカについて黒いと言ったのは大陸のことだ、という弁解では蔑称の意味になってしまう。もともと「暗黒大陸アフリカ」というのは差別用語である。
例えば手塚治虫が生前『ジャングル大帝』は未開の「暗黒大陸アフリカ」と蔑視する古い認識に基づいている描き方だから今なら問題になると言っていた。
また松本零士も『銀河鉄道999』の中で「暗黒大陸アフリカ」という未開野蛮の偏見を持たれた惑星という話を描いていた。
このように昔の漫画でさえ認識があったのに、今の国会議員で前大臣がこれでは情けない。
もしも日本を「あんな黄色いの」と言ってから、人種ではなく土地のことだと弁解したらどうか。それは『レインボーマン』の悪役「死ね死ね団」の歌である。
「♬黄色い豚め(二番では猿)をやっつけろ」「黄色い日本ぶっ潰せ」「世界の地図から消しちまえ」
これと同じ意味のことを、山本幸三衆議院議員(前大臣)が発言したのである。
by ruhiginoue
| 2017-12-05 18:26
| 政治