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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

映画『否定と肯定』の歴史修正主義者と同じ東京弁護士会

 話題の映画『否定と肯定』(Denial)を観た人たちの多くが、「ホロコースト」否定論者の手法が日本の歴史修正主義者やネトウヨと驚くほど同じであるという感想を述べている。被害者を侮辱し、収容所の扉が右側か左側かなど証言のどうでもいいディテールの記憶違いなどで揚げ足をとり、事実をそのものをなかったものにしようとするからだ。

 この手口は、防衛医大の医療裁判でも同じだった。
 例えば、医師の不手際により患者が高熱を出しているのに、その不手際を認めようとしない医師が直ちに適切な処置をしなかった問題について、防衛医大(国)の代理人は、その熱が何度だったか患者が記憶違いをしているとし、それはどちらにしても高熱であり、医師の不手際と不適切の事実はその後の処置の記録から明らかであるのに、患者の記憶が不正確であると法廷でこき下ろした。
 また、医師の言ったことについて、事実かという質問に対して患者はただそのとおりであると答えたが、その質問のさい防衛医大(国)の代理人は、医師の言い方が乱暴なのでヤクザみたいだと自分の感想を付け加えていて、それはあくまで質問する側の印象であるのに、患者がそれに同意したと牽強付会したうえで、医師がヤクザのような口のききかたをするはずがないと根拠もなく言い(実際には医師が暴言を吐いて問題になることがあるというのに)、この患者は嘘をついていると誹謗したうえ、さらに、たったこれだけを根拠として、患者には虚言癖があると断定し、だから他のこともすべて嘘であり、最初から訴えは全部が虚偽であるから不当な訴訟であると主張した。

 あまりにもバカげているし医学的にも荒唐無稽であるから、防衛医大の他の医師たちもひどすぎると指摘し、このおかげもあって裁判官はその防衛医大(国)の代理人の戯言をいっさい採用しなかった。
 この代理人について、話したら実に失礼な人で大嫌いだと明言した自衛隊の元関係者もいる。
 これは、国と自衛隊に良識があったと言えることだが、なのに東京弁護士会は違った。その嫌らしいことをした代理人が同会に弁護士として加盟しているので庇いだてし、批判する患者の側を営業妨害だと言って中傷したのだった。
 つまり、歴史修正主義者と酷似した手口について国と自衛隊はすべてを容認したのではなかったが、東京弁護士会は積極的に擁護したのである。
 この会にはもともと批判が多かったけれど、話に聞いていたより酷いと実感したのだった。そして同会は何かにつけて組織的に狂信的なほど右翼的である。要注意だ。



by ruhiginoue | 2017-12-11 16:12 | 映画