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by ruhiginoue

松本清張『鬼畜』の再ドラマ化と演技と馴れ合い

 松本清張の小説『鬼畜』がまたテレビドラマ化された。
 この話はフィクションであるが、モデルになった事件は実在したそうだ。

 この原作と映画化では、主人公の印刷会社で火災があったり大手に顧客を奪われたりで商売が傾くことが発端だけれど、2000年のテレビドラマでは、小規模印刷会社の仕事なら誰でもパソコンで簡単にできるようになってしまい経営難に至る設定であった。
 これについて、放送当時、印刷会社で働いている人に聞いたら、どこもそんな感じになっていると言っていた。

 その前に『鬼畜』は、よく松本清張を映画化している野村芳太郎監督で映画になっていたけれど、ここで主人公の妻に扮した岩下志麻の演技が話題だった。夫がひそかに妾に子どもを産ませていたことを知って激怒し、しかも妾から産まず女よばわりの侮辱まで受けたため、妾の子どもにつらくあたるどころか、ほとんど虐待というべき扱いをする。この場面が凄まじい。
 この映画が公開された当時は子供だったし金もなかったから映画館に行けず、のちにテレビで観ていたのだが、その場面で、うちの母親が「赤ん坊がほんとうに泣いている」と言っていた。

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 この演出のため、野村芳太郎監督は、ふだん馴れ合っているいると演技の時につい手加減してしまい迫力が損なわれるから、子役たちと談笑などしてはいけないと厳命し、それに岩下志麻は従ったのだが、子役たちにトラウマとなってないかと心配になり、その子役たちが成人してから事情を説明したと言う。

 やはり岩下志麻が大役で出演したドラマ『独眼竜政宗』では、豊臣秀吉役の勝新太郎の提案で、伊達政宗役の渡辺謙と、最初に挨拶を交わしたあとは政宗と秀吉が対面する場面の撮影まで会わないようにしていたそうだ。
 こうした話は他にもいろいろあり、挙げていたらきりがないほどだ。(仮面ライダーV3で宮内洋は山口暁から「普段から視線を外すよ」と言われた、など)

 このように、俳優が演じるさいも気を遣うのだから、大相撲で貴乃花が、他の相撲部屋の相撲取りと飲み会などしてはいけないと言ったのも、勝負の世界なのだから当然だろうし、マスコミ関係者が政治家と懇親会をして、ごちそうしてもらうのは論外であるし、割り勘だったと言い訳するのだってとんでもないことだ。




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Commented by 元京都市民 at 2017-12-27 11:17 x
ピアスの穴が分かる俳優にはげんなりする。
監督も出演者もおかしいと思ってないんだろうか? 
あんな大きい穴が見えないはずがない・・。
知っていながら”使う””演じる”・・やっぱり劣化ですね。
※「開けない引き出しに、手紙や書類を入れろ」とは言わないが、
「ピアスの穴ぐらい埋められるはず」と思う。
Commented by ruhiginoue at 2017-12-27 22:48
長谷川一夫の傷よりはピアスの穴は隠しやすいでしょう。萬屋錦之助や三船敏郎の歯の治療跡が時代劇で見えるときも、この時代ではありえないから隠せないのかと思いました。
水着の日焼けの跡とかも。
ただ、そういうことより、もともと違う人を演じていることが前提だから、見た目より演技が違うことのほうがより大きな問題です。
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by ruhiginoue | 2017-12-26 16:15 | 映画 | Trackback | Comments(2)