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by ruhiginoue

相続の遺留分制度と『犬神家の一族』


 このあいだ、遺産相続の法律について語り合っていたところ、「遺留分制度」の話が出た。この遺留分とは、法定相続を受けられる立場の人が遺言によって受けられなくなった場合に、一定の割合で遺言の効力を否定して法定相続分から取り戻せる一部のことである。

 まず、自分の財産を自分の死後にどうするかは、遺言によって自分の好きなように処分できると法律で定められている。だから、子供が複数いたら気に入った子供に全部または多くを与えて、そうでない子供には少なくするとか全然やらないとか、全部を愛人とか愛人の子供に与える、というようにすることができる。

 しかし、それでは残された家族にも「親孝行したはずなのに」とか「愛人の子供だけなんて」とか言い分があるだろうし、現実の問題として生活が不安定になってしまうこともある。
 そこで、遺言によってどう財産が分配されても、残された家族は遺言で他人の手に渡る財産から法定相続の一部を取り戻す権利が法律で認められている。

 また、極端な遺言により財産をめぐって遺族の間で憎悪が発生しても困る。あの『犬神家の一族』のように。
 この話では、信州財界の大物・犬神佐兵衛が莫大な財産を残して死去すると、その遺言状には、恩人の孫娘だからと佐兵衛が可愛がっていた野々村珠世に全財産を与え、そうする条件として3人の孫息子の中から配偶者を選び、そうしなければ相続権を珠世は失い、ただし3人が死去した場合は無条件で珠代に全財産を与える、などと規定されていたから犬神家の一族は騒然となる。そして、遺族の間で骨肉の争いとなり、おどろおどろしい発展をしていくーという話の展開なのは周知りとおり。





クリックすると、その場面に。


 しかし、ここから話は映画化のことに及んだ。相続人の珠世は絶世の美女ということになっている。そうするのが小説では当たり前かもしれない。
 しかし、これについて話していたうちの一人の女性が言った。それなのに、なんで映画化のリメイクだと珠世の役は松嶋菜々子なのか、と。
 そう言われてみれば、そうかもしれない。言われるまで意識していなかったが。



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Commented by 王子のきつね at 2018-01-15 11:10 x
てっきり、旧民法には遺留分の規定がないから、『犬神家の一族』では犬神佐兵衛の不可解な遺言書をめぐり凄惨な殺し合いになった、という話かと思ったら…。w

珠代役は1976年公開の島田陽子の方が印象深い。しかし、『将軍 SHOGUN』のヒットで国際女優といわれるも、内田裕也と不倫して貢ぎ、多額の借金をかかえて、ヘアヌード写真集にAVデビューとロクな目に合っていない。

この話を妹にしたら、「いやいや、中井貴恵をめぐり、仲代達矢がライバルたちを殺しまくる『女王蜂』に比べたら、大したことない」と言われた。

中井貴恵といえば、池田満寿夫監督の『窓からローマが見える』は中井主演だと思いこんでいた。しかし、主演は、あびる優のお母さん、中山貴美子だった。

この映画が公開された1982年当時、中山の尻を出したポスターが公然と貼られていたので、みんなで「窓からケツが見える」と言っていた。w
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by ruhiginoue | 2018-01-14 11:56 | 司法 | Trackback | Comments(1)