センター試験のムーミン
2018年 01月 15日
センター試験の地理で、親しみやすくしようと思ったのかアニメの話をもち出して批判が起きている。
これは、北欧についてテレビのアニメ映画『ムーミン』『ビッケ』『ニルス』の物語の舞台はフィンランドとノルウェーとスエーデンのどれか結びつけるようにする出題だった。
しかし、アニメ作品を知らないと解けない問題では地理の問題として不適切という指摘があり、ただしバイキング姿の主人公とか言語の共通から推察できるという指摘もあり、しかし『ムーミン』はスエーデン系フィンランド人の作家によるものであり舞台のモデルは異なると言われていることから、これを知っているとむしろ混乱してしまうという指摘もある。
さて、こうして議論となってしまったことについて、センターではどう対応するだろうか。
これと同じように、次のような問題も出すことができる。
横溝正史の小説および映画化で『八つ墓村』『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』と、物語のモデルとなった土地は岡山と岡山と兵庫の境と長野のどれか結びつけよ。
そんなの、小説や映画を知らなければ解らないとばかりも言えない。モデルになった実際の事件とか湖とかで推察できる。
というように、今回のセンター試験の地理は良くない出題である。
by ruhiginoue
| 2018-01-15 18:20
| 学術