橋下徹氏が岩上安身氏を訴えた件とリツイートの作法
2018年 01月 25日
元大阪府知事の橋下徹氏が、ツイッターによって虚偽を流布され名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの岩上安身氏を訴えたそうだ。
これは、岩上氏が橋下氏についての話をツイッターで拡散させたというもの。岩上氏自らの記述ではないがリツイートしてのちに取り消したということだ。
そもそもツイッターの匿名アカウントは無責任であり、それゆえ信用性も乏しいものだ。フォロワーの数も大したことがない。なので影響力は乏しい。だから無視しておいても大丈夫だ。
しかし、個人でも団体でも実名など責任を明らかにしているアカウントは、それゆえ信用されるし、有名ならフォロワーの数も多い。
この点、橋下氏についての情報も、もとは誰かの流言や風説の類であったらしいから、信用においても拡散においても影響力は大したことなかったが、それを実名で責任を明らかにしながら発信している岩上氏がリツイートしたなら信用性があると感じる人は多いだろうし、しかも岩上氏のアカウントにはフォロワーが約18万アカウントあるので比較にならないほどの拡散をするであろうことは言うまでもない。
そして、橋下氏も指摘しているが、ツイッターの投稿をめぐっては、自らのものでなくても、リツイートしたことで名誉毀損に当たるとした裁判例がある。
あとは、リツイートはしたが、しかしとっくに取り消しているというのが、どのような経緯や状態だったかということだ。これが裁判になれば問題になるだろうから、そちらを見てからでないと何とも言えない。
ただ、一般論として言えることとして、以下のようなことがある。
よく「リツイートは賛同の意味ではない」と予めエックスキューズしているアカウントがあるけど、それは不適切だ。引用リツイートがあるのだから「このような意見もあるが自分は賛成(あるいは反対)だ」とちゃんと明記すべきだ。
あと、引用リツイートであっても、拡散させながら「真偽不明」と逃げをうつのも卑劣だ。そういうことをする人が時々いて、自分でも被害に遭ったことがある。もともと、明らかに否定的な評価につながる情報の拡散など善意では絶対にやらないことであり、しかもそこで逃げをうつというのだから悪意であることが見え見えである。ウッカリとリツイートしてしまうよりタチが悪い。
こうしたことから、タチの悪い実名アカウントは場合によっては法的措置だが、それ以前に、基本的に匿名アカウントは相手にしない、ただし面白いことを受け売りするのはいいが、賛否が分かれそうなものに対しては自分がどちらであるか明記し、情報とか事実で未確認のものは無視、という基本原則を守るべきだ。
by ruhiginoue
| 2018-01-25 14:17
| 社会