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by ruhiginoue

昨年倒産した出版社の無責任

 昨年の夏、東京地方裁判所から破産開始の決定を受けて倒産した東京都港区の出版社は、このところヒットが出ないため経営不振に陥っていたそうで、そのためかネトウヨとかヘイトとかいわれる本ばかりを発行していた。
 もともと、この出版社はネトウヨとかヘイトとかの言葉が世間で使われる以前からこの種の本を発行する商売をしていて、権力の側から創価学会と共産党を罵る本が主な商品だった。
 ところが80年代から公明党が自民党にすり寄り始めたので、矛先を朝日新聞などに変え、さらには排外主義や歴史修正主義を叫ぶ活動をしている人達の主張を売りものにし、ヘイト度とネトウヨ度をエスカレートさせていた。また、医師法違反で逮捕された美容外科医師の言い分をそのまま書いた本も発行していた。
 その内容のエキセントリックさとヒステリックさは、これだけでも経営が苦しいということを充分に伺わせた。そして創業が1967年であったから昨年でちょうど50年の時に潰れたということだ。

 実は、この出版社がらみで大変な迷惑を受けたことがある。
 それは、この出版社の経営難が関係していた。
 この会社が売り上げ不振で、もう何年も前から運転資金に困っているという話がすでにあった。そのさい、ある人が、この出版社と関わりのある人に対して、資金にするようにと、まとまったお金を渡したと言っていた。しかし、そんな話はその出版社の人が聞いておらず、お金を受けとった事実もないということだった。
 このとき預かった人のところで金が行方不明になったということで、その人が横領とか着服とか言われることをしたのではないかと疑われていた。
 この話をその出版社の正社員から聞いてはいたが、安易に誰かと話したり、まして公言はすべきでないから、伏せていた。

 ところが、横領とか着服とか疑われた当人が、自ら疑われたことを公言した。疑われただけだ、とは言うが、では実際にどうだったのかということになると話があやふやであった。
 そのさいこちらの名を出して、疑惑を言い触らされたなどと事実無根の捏造話をしたので、それならばと、一切こちらから話したりはしていないと否定したのだった。そして後から、その人の話は言うに事欠いて口から出まかせのウソであったことが明らかとなった。
 それなのに、その出版社の正社員から、それでも黙っていて欲しかったという意味のことを言われた。つまりウソをつかれても否定するなということになってしまう。
 おそらく神経質になっていたので周囲に沈黙していてほしかったのだろうが、しかし疑惑の当人がなんとか否定しようと焦ったらしく勝手に変なことを言ったのだから、まずそれを責めるべきだろう。

 このため、自社の経営が問題なのに周囲に八つ当たりのようなことをして無責任だと呆れていたが、経営が行き詰まっていて冷静な対応ができなかったのだろう。
 そうではないかと考えていたら、この数年後すなわち昨年に倒産したということだ。



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by ruhiginoue | 2018-02-08 06:34 | 社会 | Trackback | Comments(0)