倒産した日新報道とアマゾンのレビュー
2018年 02月 14日
昨年の夏に倒産した東京都港区の出版社『日新報道』は、このところヒットが出ないため経営不振だったと報じられていたが、そのためかネトウヨとかヘイトとかいわれる本ばかりを発行しており、その内容のエキセントリックさとヒステリックさは、これだけでも経営が苦しいということを充分に伺わせた。
しかし、そのトーンやボルテージばかりが高まっていて、内容はもともとの出版傾向と同じであった。つまり経営難による焦りが反映していたのかもしれない。ちょうど、楽器の演奏で力強さや勢いを出そうとしても出ないと力んでばかりで音が割れてしまうようなものだ。
これについては過日に述べたとおり、もともとこの出版社はネトウヨとかヘイトとかの言葉が世間で使われる以前から、この種の本を発行する商売をしていて、特に権力の側から創価学会と共産党を罵る本が主な商品だったが、80年代から公明党が自民党にすり寄り始めたので、矛先を朝日新聞などに変え、さらには排外主義や歴史修正主義を叫ぶ活動をしている人達の主張を売りものにし、ヘイト度とネトウヨ度をエスカレートさせていた、という実態だった。
そして、もともと日新報道の出版物は戦争の被害を否定するものばかりであったが、そうしたいわゆる歴史修正主義だけにとどまらにかった。
例えば、在日米軍の問題である。先日国会で、米軍機の飛び方が危険なので安全対策が必要だという話が質問中にあったところ「それで何人死んだんだ」と老人のしわがれたダミ声でヤジった松本文明議員が問題になって責任をとるはめになったが、実際に米軍機墜落事故で死傷者が出ていて、あの全身大やけどで死んだ母子の悲劇などがあったから、このような心無い下品なヤジに批判が巻き起こったのだ。
この悲劇に対し、当時の冷戦下で悪いのはソ連だから米軍を批判するな、などと無茶苦茶なことを主張する本を出していたのが日新報道という出版社であった。あまりの非常識に唖然とした人は多いが、そうではないと思う人もいて、そんな人たちを相手に商売をしていたのだ。
この日新報道は、統一教会との癒着が噂され、この噂が存在することは同社の人も自覚し、スタンスが共通しているだけで関係は無いと言っているのを直接聞いたことがある。もちろん関係なくても同じスタンスなら良いわけないが、そうは思わない人たちもいるのだろう。
そのことに関連するのだが、拙書『朝日新聞の逆襲』(第三書館)のアマゾンレビューで、この日新報道の出版物を引き合いに出し、その内容をうのみにすることで、それに対して拙書は否定的であるからと非難する的外れなことを書いている人がいた。
もちろん匿名のネトウヨだから程度が低いのは当たり前だが、この内容がどうも昔よくあった統一教会の機関紙誌に載っていたものと酷似していて、関連を疑ってしまうほどだ。
もちろん、日新報道の社員が言っていたように、日新報道と統一教会とは癒着してなくてもスタンスが共通しているのだから、それと同じ発想をする個人もいて当然だろう。
また、そのレビューは誤読に基づいていると指摘されて書き換えていたが、それで矛盾が生じている。一方で指摘した方も、勘違いをして後から削除したりといい加減であったし、日新報道が倒産したことは後から知ったという杜撰さであった。
いちおう読んでレビューを書いてくれるのは結構だが、あまり変なことを書かれては迷惑である。これだからアマゾンのレビューはヤフコメと同様に評判が悪いのだろう。
ただ、日新報道の社員は商売と言うけれど、他の出版関係で共通の知り合いが評するには、日新報道の社員もエリートでないくせに弱者に冷酷だから品がよくないので人として好きではないと言っていて、当たっているような気もした。
by ruhiginoue
| 2018-02-14 16:42
| 雑感






