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by ruhiginoue

アルマーニの標準服で思い出して不愉快な教師

 公立学校がアルマーニの高額な標準服という話題で、そこの校長は、銀座にある小学校だからと言うけど、それに賛同してもらいオマケとか勉強とかしてくれて超格安ということなら、こんなに問題とはならなかっただろうが、そうではなく、引き受けてもらうので言い値だったから高額ということらしく、これだとしたらその校長は非難されても仕方ないだろう。

 この件でタレントのビートたけしが激怒し、彼は小学生の時に富裕な家庭ではなく着る物でつらい思いをしたとテレビで言ったそうだが、そもそも公立学校で制服とか標準服とかを使用するのは貧富の差が外見に表れないようにするのが目的である。例えば英国なんかそうである。それでも着こなしなどに家庭が反映してしまうことは英国映画『小さな恋のメロディ』でも描かれている。なのに銀座の小学校長は何を考えているのか。

 ところで、自分が小学6年生の時、学芸会のような行事でお芝居をすることになり、そのとき貧乏な人の役があって、その衣装に自分が着ているコートを貸せと学級委員に言われて頭にきたことがある。
 これが、貧乏で着古したものを着ていたなら誰だって傷つくが、そうではなく、そのコートの褐色が作業服みたいだから貧乏人ふうだと言うので、この学級委員は労働者に対して差別と偏見を持っているということだ。

 それに、ではその役の人に貸して着せたら、それを見てどう思ったかというと、全然それしく見えないとみんな言う。そのコートはデザインが凝っていて微妙な色をしている洒落たものだった。気に入ったので親に言ったら、やや値は張るが高すぎるというほどではないので買ってくれたものだ。しかしその学級委員のガキには、作業着みたいで貧乏臭く見えたのだろう。
 その学級委員は、いつもミキハウスとかファミリアで買ったものばかり着ていて、そうでない服は下層の庶民や労働者の着るものだという固定観念を持っていたというわけだ。しょせんプチブルのガキのセンスということだろう。

 しかし、この学級委員のことを、担任の教師がいつも贔屓していた。学級委員はだいたい男女一組だが、もう一人の女子の方も、どちらも住んでいるのが地元では一番の高級分譲地で、家庭は他に比して富裕であった。この二人とも、担任の女性教諭はいつも依怙贔屓していて、全体的に富裕な家庭の児童を可愛いがり、そうでない児童は白眼視していた。これを学級委員たちは明らかに察して態度に反映させていた。

 この担任の女性教諭は、自らは東洋大学夜間部卒で苦学したと言っていたのに、なんでこうなのかと疑問だった。これについて親たちの間で、あの先生は買収されているに違いないと言われていた。うちの母親も、なにか貰っていたのだと断言し、根拠も無くそんなことを決めつけてはいけないのではないかと注意したところ、でもあの依怙贔屓ぶりは、そうとしか考えられない、と。
 
 ただ、貧困だったから自分の出自を恨むという心理もあるのではないかと、のちに中上建次の小説を読んで思ったし、橋下徹という人を見ても、そんな気がしてならない。

 こんなことを、アルマーニの件で思い出してしまった。

 



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by ruhiginoue | 2018-02-18 12:53 | 社会 | Trackback | Comments(0)