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by ruhiginoue

後から出てきた自衛隊の日報と責任

 見当たらないと言っていたイラク自衛隊日報が、後から発見された。今日の新聞各紙で一面に大きな扱いである。
 これにより、稲田防衛相(当時)の国会答弁は虚偽であったことが明らかとなった。このため稲田もと防衛相も、欺かれて知らずに答弁するはめになったとして怒っているそうだ。

 しかし、そもそもなぜ隠蔽されたかというと、自衛隊が人道支援のため派遣されたけれど、現地で二桁回数におよぶ攻撃にさらされて非常に危険な目に遭ったとか、自衛隊が米兵や兵器の輸送を担当させられて戦闘に関与したとか、こうした大義名分とはかけ離れた実態があって、これらを隠すためとしか考えられず、そうであれば先ず政府側の意思があって、これに沿って不正を行ったことになり、すると稲田も共謀共同正犯の疑いがある。
 
 ところで、防衛省では電子データ上で不開示部分を枠で囲ってから印刷し、上司に決裁を仰ぐ手続きを取って別文書として保存する規則だが、これを誤って原本を上書き保存するなどの不手際があったとしたら、よく調べたら共産党が指摘した通り同じ題で内容が異なる文書が二つ有ってしまう。
 こうなると、財務省と同じ不正が続けて防衛省でも、ということで大問題である。そこで、改竄よりは後から出てきたと言って明かしたほうがまだマシと判断したのではないかと穿った見方もされている。

 その点で自分の経験だと、防衛医大の医療裁判で、手術同意書と診療録の記載が食い違っていた、ということがあって、これではいつも御上に甘い裁判所も違法性を認めざるを得なかった、ということだったから、これもやっぱりそうだろうなと思う。
 これについて、昨年のことだが、自衛隊に二十数年勤務して内部文書を担当したことがあるという人が言っていた。インターネットで興味を持ち色々と言ってきたのだが、こういう問題は個人が責任逃れでやるものだそうだ。自分が担当者として責任取らされて給料とか昇進とかに響いたりしてはたまらないから、とりあえず隠しておくと、後で問題になっても批判されるのは組織だし、記者会見して質問浴びせられるのは大臣とか長官だから自分は大丈夫という論理らしい。
 なるほどね、と思った。

後から出てきた自衛隊の日報と責任_f0133526_09095698.jpg
こんなこともあった。


by ruhiginoue | 2018-04-05 09:15 | 政治