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by ruhiginoue

フェイクニュース批判とニセ科学批判に共通する悪趣味

 最近、フェイクニュース批判というものが流行っている。騙すことを目的とした情報とか報道という意味で、誤報とは異なる。また、世論操作とか政治的意図を持った宣伝(プロパガンダ)や経済的な悪意による風説の流布とも趣旨がやや異なり、愉快犯的な虚偽という要素が強い。
 これは、大手のマスメディアおよびその傘下の報道サイトなどが、インターネット上に出没する如何わしい報道や情報を摘発し、インターネットより「ちゃんとしたマスコミ」が信用できるよ、という商売上の都合であることが、その態度からハッキリと判る。

 しかし、このフェイクニュース批判なるものは、しょせんニセ科学批判と同じだ。
 このニセ科学批判とは、あくまでサブカルチャーに属するものであって、アカデミズムとは縁遠い、という指摘が既にされている。それもそのはずで、まず内容からして、どうでもいいようなことや趣味の範疇のことである。宗教や因習のマジナイであるとか、もっともらしい効能を宣伝で謳いながら実は大したことなかったり無駄だったりする商品とか、よくあるくだらないものごとを取り上げてあげつらうばかりである。
 そして、これこそ批判しなければならないはずの深刻なこと、例えば役所や大企業に雇われたり癒着したりの御用が、金とか地位とかのために雇い主に都合のよい曲学阿世を説いて、これを権威で押し切る、というような昔からあった問題については放置し、しばしば迎合をする。

 これと同じ構造をもっているのがフェイクニュース批判である。もともと陰謀であると摘発する側が陰謀の側のことすらあるけれど、それとともに、これもニセ科学批判と同じで、商売などのご都合主義や党派性によって恣意的に摘発の対象を選択している。
 そして、やはり、これこそ批判すべき報道と権力の関係について、記者クラブ制度に象徴される役所との慣れ合いと垂れ流れしの報道や、監査機能を失って冤罪など権力犯罪を発生させていることなど、昔からある深刻な問題については無視しておいて、軽いトピックスでしかないことに対して目新しい言葉をこしらえ当てはめ有意義ぶる。

 そしてミサイルが飛んでくると騒ぎながらライオンが逃げたというのは問題にする。

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 つまりフェイクニュース摘発とはジャーナリズムではなく、ニセ科学批判と同じでしょせんサブカルチャーである。

 こういうことだから、ニセ科学批判とかフェイクニュース批判は趣味ですること、それも嫌らしい趣味だから、そんなものは相手にせず自分で考えて判断するようにしなければならない。


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Commented by 弱猫 at 2018-05-01 12:55 x
「ニュース」はしょうがないとして「偽」と書けばいいところわざわざ「フェイク」と英語を使っているところも個人的にはアホくさく感じています。
北朝鮮のミサイルもそうですが、例えば朝日新聞が毎年嬉々として報じる、救急搬送の入院必要なしが半数というニュースも、見かけるたびに頭にきます。
私はかつて車に引かれて搬送されましたが、幸い入院はしなくてもよいと医者に言われ返されました。搬送の必要性と入院の必要性を意図的にすり替えた報道をしといて、フェイクニュースもないもんだと。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASKDM3S6CKDMUTIL01B.html
Commented by ruhiginoue at 2018-05-01 18:04
朝日新聞の医療に関する報道のひどさは読売や毎日の記者からもよく指摘されているほどですが、経済については朝日贔屓の佐高信もダメだと言うし、国際報道なんてまさにフェイクニュースばかりです。
報道の誤りや悪意を問題にして内容を検証すればいいのに造語で騒ぐためだからわざわざ「フェイクニュース」というのでしょう。ほかにも「ファクトチェック」とか。

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by ruhiginoue | 2018-04-28 17:12 | 社会 | Trackback | Comments(2)