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by ruhiginoue

天皇と朝日新聞と週刊新潮

 幹部自衛官が野党国会議員に対して脅迫罪になるはずの狼藉でもお咎めなしだが、続いて他の野党に所属する議員に暴力をふるった大学生が取り押さえられ逮捕される事件が起き、こちらは幹部自衛官と違って一学生という地位の違いで警察の対応も違ったのだろう。
 けれど、よく昔は、野党の運動をしている人や、政府・大企業に批判的な市民運動などで活動をしている側が、右翼やヤクザに暴行を受けたうえ、それから身を守るため制止したことを暴行だとされて逆に警察に逮捕されていたものだ。
 
 かつて『ゆきゆきて神軍』というドキュメンタリー映画があり、ここで戦争体験をもつ男性が戦友を弔うためにと、ゴールデンウイークの天皇誕生日に皇居の方面に街宣車で向かったところ警察に制止され、すぐそばを右翼の街宣車は見過ごされて通っていく、という場面があった。
 この映画は政治的な事情からミニシアターしか上映できなかったが、連日の満員だった。公開されたのは87年で、朝日新聞阪神支局襲撃事件があった直後であった。
 今、その監督による新作が公開され、朝日新聞が『ゆきゆきて神軍』の監督という紹介はしていた。もともと映画の内容を深くとりあげることはなかった。天皇の戦争責任を追及する内容だったからだと言われてきた。

 この『ゆきゆきて神軍』の主人公である奥崎謙三は、選挙に立候補したが広告掲載を朝日新聞に拒否されたと言って、著書で批判していたし、街頭で抗議活動もしていた。「日本の大手新聞の中では最も進歩的だと思っていた朝日新聞に拒否された。読売新聞は快く承諾したのに」と。

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 この時に併せて話題になったことがある。今、セクハラ被害者の女性がテレビ朝日の記者なのに週刊新潮が報じるのは、女性の勤務先が財務省を恐れた為だったらしいが、昭和には、朝日新聞社が主催する展示会に昭和天皇が訪れたさい、朝日新聞社の所有者・村山家の夫人が、天皇に近づきすぎだと宮内庁の職員に殴られ重傷を負わされても朝日新聞は恐れて記事にできず、同婦人が野党の女性議員に相談したら、これを聞きつけた週刊新潮が取り上げた、ということがあった。

 これについて、詳しくは拙書『朝日新聞の逆襲』で述べたとおりだが、警察もマスコミも不公正で、いつも圧力を受けたり、それを恐れたりしているのが日本の現実である。


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by ruhiginoue | 2018-04-29 12:52 | 社会 | Trackback | Comments(0)