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by ruhiginoue

セクハラと時代による意識の変化

 先週、財務省の正門前で、福田次官がセクハラにもかかわらず懲戒免職ではなく退職金が5300万円も支払われることに抗議があり、これはその時に赴いた時に撮影した写真である。

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 この福田次官は、セクハラについて否定し、報じた週刊誌を訴えると言っていたが、財務省は検証した結果やはりセクハラがあったと判断して減給処分することを発表した。

 すでに述べたように、セクハラ被害者が記者でありながら他の週刊誌が報じるのは女性の勤務先であるテレビ局が財務省を恐れた為だが、昭和の時代には朝日新聞社の所有者・村山家の夫人が宮内庁の職員に殴られ重傷を負わされるが、朝日新聞は恐れて記事にできず、これも週刊新潮が取り上げた、ということがあった。
 もともと週刊誌は、新聞とテレビが報じられないことを取り上げる隙間産業的な存在意義があった。

 しかし、もともと週刊新潮は右派で男性読者が多い雑誌だから、女性蔑視がひどかった。これはヌードなどで売る週刊ポストも同様だった。
 こういうことは、スクープが無くて売れないときにやるのだ。つまり、今は商売で民族ヘイトをやっているが、前は主に女性差別をやって売っていた。これを、買う者が悪いとだけ言っても、果たして解決するだろうか。

 また、セクハラという言葉が一般的になった初期には「女はセクハラされてナンボ」「セクハラが嫌ならスカートはくなズボンをはけ、いやイスラム圏に行け」と週刊誌が書いていた。特にビートたけしなど大騒ぎしたものだ。
 それは違うと社会の認識が変わり、このことに気づかない人たちがまだいて、週刊誌に騒がれたわけだ。

 前に親族が東京に来たので出迎えホテルのラウンジに居たとき、そこに都議会広報があり、あのセクハラヤジの被害に遭った女性の議員が載っていて、これについて話したところ、親族で最高齢の女性が「今は問題になるけど、昔は問題にならないどころか女性に対して失礼という考えや発想が無かった」と言った。
 そういうことなのだろう。



by ruhiginoue | 2018-04-30 18:06 | 社会