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by ruhiginoue

安倍内閣を批判しながら冷戦時代の右翼や統一教会と同じ人たち

 安倍内閣に退陣を求めるデモに参加している人たちの中に、全然事情が違う外国を引き合いに出して、日本はデモができて良いのだと言う人たちがいる。
 そんな人たちは特に、すぐ北朝鮮と言う。それだけ政府とマスメディアによる宣伝が効いているからだろう。
 では冷静に日本と比較してみよう。方やアメリカと休戦中であり、その緊張で政府は強権的である。方やアメリカに敗戦して傀儡政府が腐敗し放題だ。どちらも難があるけれど問題の次元がまるで違う。その意味では、北朝鮮は日本と違って根性があるから日本なんかと一緒にしたら北朝鮮に失礼ですらある。

 また、前にも述べたとおり、安倍総理は米TIME誌2018年「世界で最も影響力のある100名」に選ばれ、豪州首相のお世辞が引用され「日本の経済と繁栄は安倍総理のおかげ」と絶賛されていたけれど、これはアメリカの言いなりだったり各国にバラマキをしたりで好都合なカモネギ総理大臣ということなのだ。
 なのに、こんなことを自慢するため安倍総理は芸能人を集めた宴会を開催し、これに数千万円も費やしながら「選ばれました」とノロケていた。もっと大事なことがいっぱいあるのに、ひどい無駄づかいである。

 これに疑問や反発があるなら、同じ欧米メディアから逆に貶められるプーチン大統領やアサド大統領や金委員長らの評価も疑うべきだろう。
 ところが、そこには疑問を持つことができず、欧米の大手メディアの受け売りする日本の大手マスコミの垂れ流しは鵜呑みにする。日本の大手マスコミは役所の記者クラブに依存するからダメなんだと言っていながら、欧米はありがたがる。だから自民党の傀儡ぶりを批判している人でさえ、ハリウッド映画の美化されたドラマは実話に基づいていると信じてしまう。テレビのソープオペラに洗脳されたアメリカの主婦と変わらない。

 さらに、欧米のプロパガンダを批判すると、「どうせ『スプートニク』(ロシアの報道の一部を訳している日本向けロシア政府系サイト)の影響だろう」と、内容を見ずに非難する。
 これが冷戦時代には、アメリカを批判すると「モスクワ放送の『赤い電波』に影響されている」と右翼が非難したものだ。旧社会党や日本共産党さらに朝日新聞などマスコミみんなそうだと片っ端からだった。モスクワ放送(現ロシアの声)と、ちょっと似ている部分がある程度でもこじつけてしまう。反共労務屋や土建屋系の右翼が、また安倍総理や中曽根総理ら自民党の有権者たちと仲良しの統一教会系の団体もやっていた。
 これと同じことを、安倍内閣に退陣を求めるデモを繰り返す人たちの一部がやるのだ。

 この人たちの特徴は、デモの内容を吟味せず、すれば支持されて当然で、だめなのは権力が弾圧するから、という単純さに陥っていることだ。だから、デモに効果があるかと冷笑系の人たちが言うと、効果はあるけれど独裁体制の国々は出来ないと的外れのことを言うだけ。国によって事情が異なることなど考えもしない。
 このため、結果として、安倍内閣は正しくて多くの有権者に支持されているので、一部の間違った人たちがデモしているけれど効果がない、ということになってしまう。

 そうではない。諸外国の事情についての認識が、権力から操作されているマスコミによって刷り込まれたものだということは、既に権力に敗北したことを意味している。つまり、デモそのものの効果が問題ではなく、そこに参加している人たちが問題なのだ。
 ここから変えていかなければ、対米従属の自民党を批判しきれなくなり、デモの力も殺がれてしまう。これを変えることは困難な作業であるが、しかし必要不可欠のことである。


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Commented by at 2018-05-11 17:47 x
 大いに賛同します。本邦の多くのマスメディアは自分が掛けているメガネが何なのか自覚がないし、何処にスタンスを取っているかについてもそう。また、単に自分が正しいことを前提にしていてどのフィルターなのかどのスタンスなのかを明示さえしない。相手の立場から見たらとか、世界的に見たらとか、歴史的に見たらとか、神でも政治家でも経営者でもなく雇われ人としてみたらとか人としてどーなのとかの視点がない。
なんか文部省検定済み教科書のような記事がほとんどですね。政府自民党日米安保経団連式史観であり世界観。
 で、ご指摘の通りリベラルを、インテリを、ジャーナリストを(エリートを)自認し、立派げに振る舞っている人たちにも、こうしたバイアス・イドラを自覚していない人たちが少なくありません。例えば「デモクラシータイムス」を見ているとホトホト悲しくなります。「ろ すけ」「ト クア」とこそ言いませんが偏見が酷い。よく出てくる人たちの中では田岡俊次将軍が一番マシというのも恐ろしい話ですわ。真面目な学者なら偏見を曝さずに「歴史と実態はこう」というでしょうし、代々木でない左翼ならこの手のバイアスは無い話をするでしょうが、「デモクラシータイムス」は主にお仲間の”定年退職者”を集めてやっているのであたかも「ニュース女子」と軸を共有する対称形に見えます。まあ、違いは視聴者への悪意、嘘への罪悪感のあるなしでしょう。
Commented by ruhiginoue at 2018-05-12 23:00
マスメディアに圧力がかかっているとか社会に自由が無くなっているとか、そういう問題もあるとして、それ以前に人材がなくなっていて普通にあるべき能力が備わっていないとしか思えないのが現状です。
学校教育が悪いとして、もともと学校教育がジャーナリストの人材育成したわけではないのだから、学校も社会も家庭もダメなのか、人間が生物として衰弱したのではないか、などと考えてみないと原因が追及できなくなってしまっています。
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by ruhiginoue | 2018-05-08 06:33 | 社会 | Trackback | Comments(2)