資格を取得して生活のため収入がまだ得られるか
2018年 05月 23日
今年の大卒者で、国公立24大学、私立38大学の4770人を対象として就職率を比較したら文系学部は0・9ポイント増の98・2%、理系学部は1・5ポイント減の97・2%で、調査開始から初めて文系が理系を上回ったそうだ。
この調査をした厚労省は、理系には国家資格を取得した上で就職を目指す学生が多く、こうした学生のうち資格試験に不合格だった人が、学生に有利な「売り手市場」が続くなかで就職活動を1年先延ばししても希望の就職先に入れると考え、今春の就職を見送った影響があるとみている。 いまのところは、そうかもしれないが、知人で医師や薬剤師をしている人たちは、もう資格で仕事できる時代は終わったので、転職を本気で考えていると言っている。
たしかに、生計を立てるという面では。けっこう厳しい現実がある。
あと、仕事が面白くなくて、やりがいが乏しいと言う人もいる。かつてのように「天職」(ベルーフ)というものがあった時代ではない。機構の中にはめ込まれて働くだけだ。
この点で、看護師をしている若い女性が、医師なんてつまらないと言っていた。昔は、看護師より医師のほうが才覚を発揮できるということで、看護師だった人が医師の免許も取得することがあったけれど、今は逆に看護師のほうがよほど才覚を発揮できて、医師のほうが決まりきったことしかできにない。だから、つまらないと言うのだ。
今でさえ、かつてとは違ってきているのに、この先はもっと変わるのではないか。たとえば人工知能の出番になる日もすぐだろう。
かつては、夢として語られていた。ミスもセクハラもしないから夢のようだと。これは倫理観がの乏しい人がいるので皮肉を含んで言われたことだが、そろそろ本当に考えないといけなくなっている。
これは音楽の話だが、知り合いの売れない作曲家が、理論の学習が大事で本を読んでもダメで専門家に教わらないといけないとか言っているけど、単に自分が食い扶持として音楽教室を細々と経営している都合なのが明らかだった。理論なら人工知能が補完してくれるし、人工知能がすべて代わりにやれるようになるはずだと言ったところ、その売れない作曲家は猛反発し、人間のやることがなくなると言った。
そして、もう人工知能が作曲をしていて、ゲームの音楽くらいなら充分な作品である。すくなくとも、すぎやまこういちなんかよりは優秀である。
このように芸術でもそうなのだから、ほかの分野でも同じだろう。ただ、それ以前に、生活のための収入を得るということでも困難になっているという問題がある。このほうが深刻だ。
by ruhiginoue
| 2018-05-23 12:40
| 経済






