キャンプシュワブの座り込み
2018年 06月 04日
キャンプシュワブの基地建設地へ工事車両が向かう道路の入り口には、基地建設反対の横断幕(左)が掲げられ、その隣(右)には反対に反対する人たちが「中国の脅威」を煽り米軍基地が必要だと主張する。
ここで素朴な疑問が生じる。今のアメリカは日本より中国と仲良く、経済でも軍事でも協力している。だから、もう日米安保条約は無意味であり米軍基地も必要ない。従って、そんなに中国が脅威なら日本はアメリカに頼らず独力で安全保障や外交その他の方法をとるべきということになるはずだ。なのに、まだアメリカと決別はできないにしても、さまざまな問題を抱えながら新基地建設とは、他の事情や意図があるとしか考えられない。
キャンプシュワブでは、基地工事が進められている。今日も地元の人が抗議に来る。年配とか高齢の人が多い。毎日のように来るから当然だが、他には入れ代わり立ち代わり全国から抗議に訪れる人たちがいる。
これは地元だけの問題ではないからだ。日本国に主権がある領土に、主権者である日本国民が納めた税金を使って、外国軍基地を建設しており、対等の立場で安全保障条約を結んでいる建前だが実態は全然違い、こんなことをしては日本の安全保障と環境保護にとって有害無益であるから、日本全体の問題として主権者・納税者が全国から抗議に来るのは当たり前なのだ。
工事車両の入り口に座り込みをする人たちに対し、通行妨害であると言う警察。建設会社のトラックが列になって立往生している。
警察が座り込みをする人たちを強制排除し、どかない人は抱えて連れて行く。
警察に座り込みが排除されると、工事車両が続々と入場する。市民は周囲で抗議を続ける。
「土砂を搬入するな」「生コン車は帰れ」「埋め立てをやめろ」「ちゅ(美)ら海を殺すな!」
このように迫害されながらも、沖縄で米軍基地に抗議する人たちは、こうしている今この時、東京などで政府へ抗議する集会が行われていることに心強さを感じると言っていた。
この日も、山城博治さんは来ていた。昨年、山城さんが乱暴なことをしていないのに警察から身柄を拘束され不当逮捕だと騒がれたが、この裁判について掲載された雑誌の記事を知らない地元の人たちがいるので、実物を持って行き提供した。
その雑誌に時々書いていることや防衛医大訴訟のこと、そして東京から来たということで、この時の集会でマイク渡されて一席ぶってくれと言われたから、挨拶とともに雑誌の宣伝などもしておいた。
by ruhiginoue
| 2018-06-04 06:20
| 社会