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by ruhiginoue

日立の労働組合員と労働問題に熱心な左派の弁護士

 ただ働き法ともいわれる「高プロ」が強行採決されたが、もともと残業を命じられて拒否すればクビにしていいのに、さらに残業でもなく働かされるようになるわけだから、今よりもっと死ぬ人が出るだろうと心配されている。

 ところで、残業を拒否したことで解雇して良いというのは日立武蔵工場事件での最高裁判決である。
 このあとクビにされた人が国連人権委員会に訴えたら騒ぎになり、そしたら日立が慌ててしまい裁判より高い和解金を払うと言い出した。日本の司法がいかにダメで、また日本は外圧がないと変わらない、という証明のような象徴的な事件だった。

 しかし日立の工場に就職した同級生は、この裁判がマスコミでも取り上げられて話題だった当時、残業拒否で解雇された同僚を嘲り笑っていた。その人が共産党のシンパで我を張る奴だからザマアと。
 もともとこんな人ではなかったが、次第に変わり、どうせ自分は底辺労働者なんだと卑屈な言動をするようになっていた。勤務しているうちに会社に洗脳されちゃったのだろう。

 そもそも、解雇された人がどんな人であろうと、法的な問題になれは思想信条や人柄とは関係が無い。また、その人が職場の同僚から好感を持たれていなくても、そんな人だから標的にしやすく、それを前例として他の人にも同じ扱いをする突破口となる。
 なので他人事ではないだろうと指摘したが、それでも同級生は、解雇された人が悪いと言ってケッケッケと笑った。

 あの佐高信は、この件で日立の労組に怒っていた。日立の労働組合の人たちと話す機会があり、解雇された人が訴訟するのではなく労働組合が会社に解雇の撤回を求めるべきだったと言ったそうだ。
 また、その人が一言多いタイプなので同僚からあまり好かれていなかったという評判も聞いているが、それとこれとは関係ないという指摘もしたそうだ。
 ところが、日立の労組で書記長をしている人が言うには、その解雇された人が残業を命じられたのは、その日の仕事ぶりが悪かったからで、なのに拒否したのだから、解雇されても当然なのだそうだ。
 なんで労働組合が会社の代弁をするのかと佐高信は言ったが、その書記長は、あくまでも例外だと言い張った。
 これに佐高信は怒ってしまったそうだ。そんなことを組合の役員が言っているから、組合員は裁判にせざるをえなくなり、大企業にへつらう最高裁判事のため敗訴させられてしまい、この判決には批判が巻き起こったけど、判例となって他の裁判にも影響する。要するに裁判の結果が独り歩きするのだ。こんなことも解らないのか、と。

 そうは言っても、その労働問題に力を入れて「高プロ」に猛反対している弁護士たちだって、日立の組合員たちと変わらない。
 この法案に反対したことと関係してるかもしれない陰謀によって懲戒請求されると、弁護士たちは乗せられて請求した人たちを訴えると言い出した。これに対して他の弁護士たちから、法的に問題があるという指摘と、社会的な悪影響があるという批判があったけれど、これに対して耳を貸さず、この件では良いのだと言い続けている。
 そしてこれに便乗して応援する人たちも、騙された者たちをザマアとはしゃぐ。

 しかし、懲らしめたつもりでも、もともとマヌケで騙される者が教訓を得ると期待するのは甘く、そもそもそいつらは社会に対し憤懣があって、そこへ付込まれて煽動されたのだから、その後に全く同じことはしなくなるとしても、相変わらずの憤懣は別の形で過激化しながら社会に八つ当たりとなり、これに同調する人たちが加わる。
 また、懲戒請求は橋下徹弁護士が問題を起こしてあれだけ大きく騒がれたというのに、それでも同じ煽動に乗せられる人が出たのだから、弁護士会と日弁連が今までの怠慢と傲慢を反省したうえで広報と啓発をきちんとするのでなければ、今後もまた同じことがあるだろう。

 さらに、裁判の結果は独り歩きして、今回のマヌケな懲戒請求者たちだけで済まなくなる。当の弁護士も、人違いで事実無根の大量懲戒請求をされたから業務妨害で訴えると最初は言っていたけど、そのあと明確な自分の行為に対して懲戒請求した一名にまで訴訟を考えていると公言するなど既に調子づきエスカレートしている。
 ただでさえ、特に権力にすりよる弁護士が、そこから発生した原因で懲戒請求されると、逆に訴えてやると息巻き、こちとら権力の側だと恫喝しているのに、その流れに棹差している。
 そんなことも解らない、労働問題に力を入れる左派の弁護士たちである。
 
 これだから、大企業にへつらっている限り自民党は安泰なのだ。

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by ruhiginoue | 2018-06-14 18:19 | 司法 | Trackback | Comments(0)