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by ruhiginoue

新潟県知事選挙で与党を勝たせた側の心理と論理とは

 低投票率の新潟県知事選挙で与党が推す候補が当選した結果を受けて、東京電力は、引き続き新潟県に柏崎刈羽原発の再稼働への理解を求めていくそうだ。

 これは電力供給ではなく経営上の事情であると東京電力は認めている。それで原発の再稼働には地元の同意が必要だが、新潟県の米山前知事は、福島の原発事故の原因や事故が及ぼす健康への影響、住民の避難計画の実効性の検証作業を終えるまでは、再稼働を認めるかどうか判断しないとしていた。
 また、今回当選した花角氏も再稼働には慎重な姿勢を示し、検証作業に少なくとも2~3年をかけるとしている。
 つまり原発が争点にならないようにする戦術が功を奏したということだ。もともと与党としては、政権が醜聞で窮地なのだから、そこで選挙に負けないことこそ重要であり、原発は二の次だろう。その点では、沖縄の米軍基地問題て争点隠しするのとは異なる。

 それにしても、政権がこれだけの醜聞にもかかわらず、その支援を受けた候補が僅差とはいえ勝てるのはなぜか。もちろんマスメディアの伝え方が充分でないなどの問題はあるが、それにしても不可解だ。そう言っている人たちがいる。
 しかし、この一方では同じ投票日の中野区長選挙で、野党の推す候補が与党の推す候補に勝って当選した。
 これについて、やはり都会と田舎の違いではないかと単純に言う人たちもいるけれど、地方選の場合、自分が居住していない地域の事情には判らない部分もある。


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 かつて、新潟といえば何と言っても田中角栄だが、彼はあれだけ問題になって批判を浴びても選挙で圧勝し、「世論は新聞じゃないテレビじゃない、世論は選挙だ」と豪語することができた。
 これは糞田舎だからだと言う人がいて、そうした読者にむけて『日刊ゲンダイ』などが地方の民度の低さをこき下ろしていた。

 しかし、『朝日新聞』は少々違った。新潟県とは、よほど保守的かと思ったら実は田舎にしてはそうとばかりいえないことがあり、けっこう野党が他の地方よりは強かったりするなどの現実もあると指摘し、あの本多勝一記者が新潟に赴き得意の現地生活入り込み取材をして、「田中角栄を圧勝させた側の心理と論理」という記事を発表した。
 これが朝日新聞に掲載されると、他の地方の人は「なるほど」「そういうことか」と言い、新潟県民は田中角栄を支持する人もしない人も「そのとおり」「よく書いてくれた」と言った。

 こういうことを、新聞がしなくなった。



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by ruhiginoue | 2018-06-11 15:26 | 政治 | Trackback | Comments(0)