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by ruhiginoue

夫婦別姓を日本人は許せない

 映画監督の想田和弘さんと舞踏家で映画プロデューサーの柏木規与子さんの夫妻が、国を相手取り婚姻関係の確認などを求めて東京地裁に提訴し、弁護団とともに記者会見した。

 これによると、想田さんと柏木さんはアメリカに居た時にマンハッタンにあるニューヨーク市庁舎で結婚の法的手続きをし、このさい夫婦別姓を選んだ。これは正式に現地の法律に基づいて行われているので、日本国内でも婚姻は成立しているとみなされる。
 ところが日本の法律では同姓にしないと夫婦の戸籍が作れないので、法的に正式な結婚をしているのに戸籍になっていないから事実婚と間違えられて面倒なことがあるという。
 しかし、相田さんは結婚当時、法制審議会民法部会が選択的夫婦別姓の導入を答申していたため、「1、2年経てば日本の法律が変わって別姓で届けられるだろうと待っていた」そうで、ところが「20年が経ってしまった」というわけだ。
 そして戸籍以外の公証手段が裁判所による判決しかないため、確認請求を求めると同時に、この法の不備は結婚の自由を定めた憲法24条に違反するとして、慰謝料合計20万円を求めて提訴したのだった。
 また、想田さんと柏木さんは「それぞれの個人の自由が、それ以外の個人の権利を侵さない限り、認めて欲しいと思います。我々が夫婦別姓を選んだとしても、僕ら以外に誰も影響は受けない。他者に不利益を与えない範囲の自由を認めて欲しいと思います。これは、別姓の問題だけでなく、言論の自由や表現の自由、思想信条の自由など、あらゆることに言えます」と述べた。

 この他にも夫婦別姓を求める訴訟が起こされており、今年はソフトウェア企業「サイボウズ」の社長、青野慶久氏ら4人が戸籍法上の問題を指摘して東京地裁に提訴し、戸籍の姓を変える手間の煩雑さや不利益を問題にしている。
 これは今の制度がいかに不合理かという問題だが、そのうえ、だから外国では当たり前の別姓を選択できるようにするべきで、そうしたところで、そうする人以外には無関係で何も影響しないのだから、制度を改正するべきだということなのに、どうして変わらないのか疑問に思うと言う人がいる。

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 しかし、想田監督は「僕らが自由に別姓を選んだとしても他者の不利益にならない」と言うけれど、そうは思わない人が、特に日本は多いのだ。皆が同じになることで安心できるのだから、別のことをする者がいるのは許せないのだ。
 これは実際に自民党の議員が言っていた。自民党の野田聖子議員が選択制夫婦別姓を支持していたけれど、これに対して別の自民党議員は否定的で、そのわけとは、皆と同じだから安心しているのに違うことをする人がいると不安をもたらすということだ。

 この姓の件に限らず、日本人は皆が同じであることでしか安心できないものだ。
 だから、自分が皆と違うと心配になるというだけではなく、誰か皆と違う人かいると、皆に合わせていることで得ている自分の安心感を揺るがされてしまい、人がどうしようと自分には関係ないはずなのに、迷惑だと感じるのだ。
 この影響の一つとして、夫婦別姓はあくまで選択制にするという話なのに、根強い反対があって実現しなかったのだ。
 


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Commented by 王子のきつね at 2018-06-20 20:52 x
日本人がオモシロイのは、美人を選ぶときも、自分が美人だと思う人よりも、他の人が美人だと言っている人を選んでしまうところ。「女性アイドル顔だけ総選挙2018」の結果を見てそう思った。w
Commented by ケーキイーター at 2018-07-01 20:47 x
ここ数人間、これを考えていたんだけど。マタニティ・ハラスメントに似た様な発想なのか、単なる嫉妬なのか、それとも、自分と他人の区別が付かないだけなのか。いくら考えても解らない。文章も上手くまとまらない。
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by ruhiginoue | 2018-06-20 18:48 | 司法 | Trackback | Comments(2)