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by ruhiginoue

犯人を「元自衛官」と報じるわけ

 富山の交番襲撃事件で、差別主義者たちが「きっと在日の仕業だ」と言っていたが、実は21歳の元自衛官で、店員のバイトしながら予備の即応自衛官に登録していた。在日では公務員になれない。
 まったく、この差別デマ、1923年(大正12年)の関東大震災当時と同じ水準の日本人が2018年(平成29年)に居るのだから情けない。

 そのあと、なんで「元自衛官」と報じるのかと文句を言う人がいた。もう自衛官じゃないだろうということだ。
 しかし、平成元年に練馬区で拳銃を奪おうと警官二人を殺した中村橋交番襲撃事件の犯人は20歳の元自衛官で、現役ではないが自衛隊を辞めたばかりだったから、自衛隊から警察に対して遺憾の意が表明された。
 また、柔道と剣道の有段者である屈強な警官二人を相手に格闘し、拳銃の発砲にも怯まず、サバイバルナイフで立て続けに刺殺したから、犯人は何者かと警察も驚愕し、そうしたら元自衛官で、陸上自衛隊では体力や運動神経の評価が高かったということだった。だから「元自衛官」と騒がれたのだ。この犯人は死刑判決確定し未執行の状態である。


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 あと、「元」といっても、自衛隊に勤務し続けて、定年退職したか、あるいは途中で転職し、航空自衛隊から民間航空に行ったとか、陸上自衛隊で大型免許を取得して運送業界に行ったとかではなく、すぐに辞めてしまった「元」に意味がある。
 このたびの事件で小学校も襲われて警備員が殺されたが、かつて小学校に乱入して児童を次々と襲い刺殺した池田小学校事件の犯人も長続きしなかった元自衛官だった。彼は、人生に絶望して自暴自棄だったから犯行に及んだとし、自分の命で償う、と裁判で言った。それで死刑執行された。

 このように、自衛隊に入れる体力はあったが、勤める続けることはできず、自衛隊を辞めてから他の仕事でうまくいくこともなく、人生に挫折感ということが共通している。そのような人が凶暴な事件を起こしたから、「元自衛官」と報じられるのだ。
 もともと、いつの時代でも、どこの国でも、兵士崩れというのは厄介なものだった。
 


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by ruhiginoue | 2018-06-28 17:48 | 社会 | Trackback | Comments(0)