「ヤクザは暴力団ではない。自民党こそ暴力団」
2018年 09月 01日
安倍総理と暴力団との癒着が取りざたされているが、なのに大手マスコミは及び腰だと批判されている。
かつてヤクザの配偶者いわゆる極妻たちが、ヤクザの人権を守れとデモ行進をしたので驚かれ、外国でも報道された、ということがある。外国では、やくざ者の家族は表に出ないからだ。
そのデモ行進で掲げられたプラカードには「ヤクザだって人間だ。生きる権利がある」「ヤクザは暴力団ではない。自民党こそ暴力団」と書かれていて、つい吹き出してしまった人もいるし、共感も結構されていた。つまり自民党はヤクザより悪いと思う人がいるということだ。
この、「極道の妻」などヤクザの家族が問題にしていたことについて、だったらヤクザの家族になんて、ならなければいいじゃないか、と言う人もいるが、そういうことではない。
しかし、娘は父親の仕事とは関係なく、結婚する相手の男性もカタギである。だから、本来は『ゴッドファーザー』の冒頭のように日本の暴力団も冠婚葬祭が組織の規模や結束を誇示したり祝儀などで資金稼ぎにしたりで大規模に行うところを、互いの親族だけですることにして、父親の組長は付き合いのあるその筋の人たちに事情を懸命に説明して失礼を詫びて回る。そうして目出度く普通に披露宴をする、という話だ。
このとき、警戒して調べに来た警官に、父親の組長がしみじみと語る場面は、内田朝雄の好演であった。彼がどうして組長になったのかというと、終戦直後の混乱期に、戦地から生き延びて帰った彼は、庶民の店を敵から守ることで「みかじめ料」とる仕事を始めたのが発端で、警察も力が無い時期だったから黙認どころか歓迎していたと言う。その敵とは「三国人」たちで、武器もない中で必死で戦った。その敵を彼は憎んでおらず、「三国人」たちは日本でさんざん差別と迫害を受けてきたから、日本の敗戦によって、ここぞとばかりに、これまでの恨みや鬱憤を晴らしていたのだろう、と語る。こうして遠まわしに戦争を批判していた。
このように、もともと事情があったものだ。そしてこれは形を変えて続き現存している。
この刑事ドラマを作ったのは石原プロである。弟は兄と違ったと言われている。兄のほうは防災訓練で「三国人」が暴れるだろうからと言って差別意識を自衛隊にけしかけて批判されていた。
そんな都知事でさえ、関東大震災のパニックとデマで犠牲になった人たちの追悼はしていた。なのに今の知事は、それを拒絶し続けている。朝鮮人だけでなく間違えられた日本人も殺されたというのに。
まったく、自民党も、自民党を批判して辞めたはずの政治家たちも、ヤクザに劣る。まさに「ヤクザは暴力団ではない。自民党こそ暴力団」である。極道の妻が言っていたことは正しかった。
by ruhiginoue
| 2018-09-01 18:50
| 政治