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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

意味が解らないから有難そうだったり誤魔化されたり

 僧侶でありながら、声楽を披露したり、後には寺の中にプラネタリウムや天体望遠鏡を設置して天文学の講釈もするようになる春日了という人がいる。かつて、よくテレビに出演していた。僧侶としては珍しく率直に自由な意見を述べていたからだ。

 例えば、彼は寺で産まれて僧侶になるよう仏教の大学に行ったが、これは決して僧侶は世襲しないといけないということではなく、住職が引退したり死去したりすれば、その寺を運営している宗派が後継者を派遣することになっていると説明し、なのに子供を跡継ぎにしようとするのは、そうしないと住職の家族は、これまで家賃タダだったのに出ていかないといけなくなるからだ、などとテレビで痛快なほどハッキリ言ってしまうなどする。

 そして、こんなことも言っていた。よく、オペラや能をテレビで放送すると歌やセリフのテロップを入れているが、同じようにして仏教のお経も、読経している録画にテロップを入れて意味が解るようにしたらどうかと、かつて提案したが仏教界から賛同してもらえず、それはなぜかと言うと、意味が解らないからこそありがたみがあるように感じるから、だった。
 つまり、日本の仏教界は権威主義のため難解ぶっているだけということだ。

 あの、就任早々に柴山昌彦文科相が言い出した教育勅語も同じで、もともと難解な文であるため大人でも意味をほとんど理解できなかった。それゆえ子供には呪文のような効果があった。つまり意味があったのはあくまで雰囲気であって内容ではなかった。この歴史的現実を、どうやら今の文科相は知らないらしい。だから教育勅語について語っていると、そこにはツッコミどころ満載ということになったのだ。

 また、お経も教育勅語も、勿体つけた言い回しで内容の本質をわからないようにしながら強制する意味がある。
 ただし、これは今のインターネットにも、よくあることだ。細かい文字のまわりくどい文を読んだうえで「同意」をクリックしないと先に進めない、など。


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by ruhiginoue | 2018-10-13 16:42 | 社会